「電気圧力鍋」はなぜ今年売れまくったのか

42年前から発売、10年ぶりに刷新したパナ

電気圧力鍋が人気だ。左からティファール「クックフォーミー エクスプレス」、パナソニック「SR-MP300」、アイリスオーヤマ「KPC-MA2-B」(筆者撮影)

2019年は各メーカーから電気圧力鍋が相次いで発売された年である。料理に手をかけられない、それでも栄養のあるものを家でゆっくり食べたいという世帯のニーズにマッチしており、共働き世帯を中心に注目されている家電だ。今回はサイズ別に3製品をご紹介したい。

電気圧力鍋を使うメリットとは?

圧力鍋は、圧力をかけることで鍋内の水の沸点が100℃以上となり、高温で調理できるため、短い時間で調理ができることが利点だ。水分の蒸発も少ないので無水調理も可能だ。調理時間も大幅に短縮される。豚の角煮や骨までやわらかく煮込んだ魚の甘露煮などは2~3時間かかるが、電気圧力鍋を使えば3分の1程度に短縮されるので、仕事から帰って疲れていても「ただいま」のあとに作ろうという気持ちになれる。

電気を使わない圧力鍋は、重りを置いて圧力を調整するオモリ式と、蒸気口をバネで調整するスプリング式がある。オモリ式は調理中にシュルシュルと大きな音がするので、苦手という方も多い。一方、スプリング式は圧力の加減を表示ピンで確認しながら調整するので、調理中はずっと表示ピンとにらめっこ……ということもある。そもそも圧力をかける、ということが「怖い」という方にとって、扱いにくいと思われている圧力鍋だが、「電気圧力鍋」はすべて自動調理なので安心して使える。フタがきちんと閉まっていなければ調理が開始されず、音も静かなので初心者でも挑戦しやすい。

また、電気圧力鍋は、火力調整や見張り番をする必要がないことも魅力だ。圧力の加圧、圧力の調整、減圧までほったらかしで調理できるので、終始ほったらかしにしておくことができ、終了時はブザーでお知らせしてくれるので、調理中に別の料理をしたり、その場を離れたりすることができる。

ただし、圧力鍋ならではの使いにくさはある。一般的な鍋であれば、パッとフタを開けて、味見をしたり、ゆで具合をチェックしたり、途中で様子を確認するのは簡単だが、圧力鍋はそうはいかない。

次ページ逆に時間がかかってしまうことも
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナショックの大波紋
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • 高城幸司の会社の歩き方
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
先陣切った米国の生産再開<br>透けるトヨタの“深謀遠慮”

米国でトヨタ自動車が約50日ぶりに5月11日から現地生産を再開しました。いち早く操業再開に踏み切った背景にあるのが、日本の国内工場と米トランプ政権への配慮。ドル箱の米国市場も国内生産も守りたい巨大グローバル企業の深謀遠慮が垣間見えます。