「電気圧力鍋」はなぜ今年売れまくったのか

42年前から発売、10年ぶりに刷新したパナ

いったん減圧してフタを開けられる状態になってから開け、煮込みが足りない場合は、加圧からやり直しになるため、逆に時間がかかってしまうこともある。初心者にとって圧力時間は見当がつきにくいため、圧力鍋で調理する際は「失敗なく1度の調理で終わらせる」のが理想であるが、食材や分量などによって変わってしまうのが少々厄介だ。

そのため、最初は付属しているレシピブックを見ながら作るユーザーが多い。慣れてきたら自分で圧力時間を決めて調理できるようになるが、それまでは試行錯誤を重ねることになる。

そういった弱点をカバーするため、進化を続けている電気圧力鍋がある。ティファール「クックフォーミー エクスプレス(CY8521JP)」(9月発売、実勢価格は4万4000円)だ。

レシピ数が多く、初心者向きのティファール

ティファール「クックフォーミー エクスプレス」(CY8521JP)は、内容量が6Lと大きく、6人分程度まで対応できる。レシピ選びから調理の手順まで、液晶画面に表示されるため、レシピブックを見なくても調理可能だ。

調理方法は7通りで、圧力調理・炒める・煮込み・蒸す・炊飯・保温・再加熱。一般的な電気圧力鍋は圧力調理の場合はおもりを「密閉」、煮込みなどの場合は「解放」にセットしなければならないタイプが多いが、同モデルは排気も自動調整なのでうっかりセットを忘れることもなく、安心して使える。

レシピ数は旧モデルと比較すると増えており、新モデルは210もある。レシピ数が多すぎても結局使わない、使いこなせないという場合もあるが、電気圧力鍋に限ってはレシピ数が多いほうが初心者にとって使いやすい。というのも前述した通り、圧力時間の設定もレシピに合わせて自動で調整してくれるからだ。日ごろからよく作っているレシピに似たものを選べば、自動で圧力時間を設定してくれるので、設定時間で悩まずに済む。また、レシピが多いと作ってみたくなる料理も増え、調理時間もおまかせできるメリットがある。レシピも簡単な家庭料理から、ちょっと映えそうなレシピまでそろっている。

しかも、2、4、6人分から選ぶことができるので、材料に増減があってもユーザーが時間調整をしなくてすむのだ。

内鍋に取っ手がついているのも便利だった。中を空にして、次の料理を作りたい場合も、サッと外すことができる。他製品は内鍋に取っ手がないものばかりなので、持ち運びしにくく、汁が多い料理などの場合はこぼしそうになり、ヒヤッとすることもあったが、クックフォーミーはそういった心配がなかった。

消費電力は1200Wとパワフル。「炒める」調理ができるので、フタを開けたまま油を少量入れてから強火で炒めることもできる。筑前煮など、炒めてから煮込む料理なども短時間でできた。ただ、パワフルな分、家庭によっては電子レンジと炊飯器などを併用するとブレーカーが落ちる場合がある。温度設定はできないので、低温調理などには向かない。また、取っ手部分が飛び出ており、幅は38cmもあるので、広めのスペースを確保する必要がある。

次ページ42年前から電気圧力鍋を発売するパナソニック
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • 「米国会社四季報」で読み解くアメリカ優良企業
  • ブックス・レビュー
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
台湾と中国のデジタルは違う<br>唐鳳・台湾デジタル大臣に聞く

台湾を代表する天才プログラマーの名声を得て15歳で起業した唐鳳氏。「デジタル民主主義」「開かれた政府」を体現した38歳の若き大臣が、これまでの実績、日本や中国との比較、IT教育やITの未来などについて胸の内を語りました。