「電気圧力鍋」はなぜ今年売れまくったのか

42年前から発売、10年ぶりに刷新したパナ

パナソニックは1977年から電気圧力鍋を発売している草分け的な存在だ。「SR-MP300」(7月発売、実勢価格2万5000円)は同社の新製品だが、前モデルが発売されたのは2009年で、共働き家庭が増加し、市場が拡大したこともあり、約10年ぶりのリニューアルとなった。電気圧力鍋としては代表的な存在でもあり、今年の電気圧力鍋ブームに乗って計画比3倍の売上げだという。

内容量は3L。4人分ほどの容量で、幅29.2×奥行27.8×高さ27.0cmとコンパクトなサイズが特徴だ。圧力調理・無水調理・低温調理(70℃・85℃)ができる。

自動調理メニューは、カレー・肉じゃが・角煮・ヘルシースープ・玄米・黒豆・甘酒の7種類。「自動調理」ボタンを押して自動調理メニューの番号1~7番を入力すれば、自動で調理時間を設定してくれる。黒豆と甘酒をのぞく5種類は3~12時間の間で予約調理もできる。レシピブックにある手動調理メニューは70種類。レシピには調理時間が表記されているので、 「手動調理」ボタンを押して、調理時間を設定する。レシピブックにないオリジナルメニューを作る場合も、同じように調理時間を「手動調理」ボタンでセットする。

表示パネルにレシピ名などの表示はなく、メニュー番号や調理時間が表示されるのみで、他モデルと比較すると少々わかりにくい。

クックフォーミーとは異なり、自動排出圧力調理と煮込み調理を切り替える場合、フタにあるツマミを「密閉」または「排出」に切り替える必要がある。このツマミの部分におもりが装備されており、「密閉」にするとおもりが蒸気の排出口をふさぎ、「排出」にすると蒸気が排出される。鍋内の圧力を高める圧力調理の場合は、「密閉」を選択。電気圧力鍋ではこの方式は一般的ではあるが、自動で調整してくれるわけではないので忘れずに確認する必要がある。

メニュー数も少ないので、どちらかといえば電気圧力鍋に慣れているユーザー向きといえる。コンパクトなサイズ感でたっぷり作れるので、4人家族で設置スペースに限りがある方におすすめだ。

卓上鍋としても使えるアイリスオーヤマ

一般的な電気圧力鍋は縦長のデザインが多いが、アイリスオーヤマの電気圧力鍋「KPC-MA2-B」(9月発売、実勢価格2万円)は本体の幅が広く、高さ約213mmと低い設計でコンパクト。満水容量は2.2Lと小さめで、1~3人程度となっている。圧力調理・温度調理・グリル鍋・無水調理・蒸し調理・低温・発酵調理・保温の7種類の手動調理メニューに対応している。リーズナブルな価格も注目され、同社広報によると2019年9月の発売後、好調な売れ行きを続けている。

操作部にある表示パネルが見やすい。65種類の自動調理メニューを搭載しており、料理のカテゴリーや食材からレシピを選ぶことができる。鍋モードにすれば、圧力鍋としてだけでなく、卓上鍋としても使える。家族でテーブルを囲み、その中心で鍋料理やチーズフォンデュなども楽しめるのは同モデルだけとなる。ティファールはフタを取り外すことができず、パナソニックは高さがあるために、こういった使い方はできない。

また、30~100℃の温度調整で、ヨーグルトや塩麹などの発酵食品、ローストビーフなどの低温調理などにも対応している。調理できるレシピの幅が広いので「電気圧力鍋を使っても、使いこなせないかも……」という方でも、いろいろな使い方ができるので安心だ。

なお、パナソニックの電気圧力鍋と同様、自動排出圧力調理と煮込み調理を切り替える場合は、フタにあるツマミを「密閉」または「排気」に切り替える必要がある。

次ページ「豚の角煮」と「秋刀魚の甘露煮」を作ってみた
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