「電気圧力鍋」はなぜ今年売れまくったのか 42年前から発売、10年ぶりに刷新したパナ
共通するメニュー「豚の角煮」と「秋刀魚の甘露煮」を、それぞれのレシピ通りに作ってみた。調理時間だけでなく、加圧時間から減圧時間までの合計時間を計測している。
その結果、豚の角煮はティファールが28分、パナソニックが48分、アイリスオーヤマが60分。秋刀魚の甘露煮はティファールが29分、パナソニックが50分、アイリスオーヤマが56分かかった。調理時間に関しては、ティファールが圧倒的に早い。3モデルとも70kPa(1.7気圧)であるが、消費電力はティファールが1200W、パナソニックが700W、アイリスオーヤマが800Wとなっており、火力に差があるということも要因の1つだろう。
豚の角煮の仕上がりは、ティファールがしっかり煮詰めた状態でできあがる。調味料が少なめで、鍋の底面積が大きいため、水分が蒸発して濃い味付けに。パナソニックとアイリスオーヤマは、煮汁がシャバシャバした薄味の状態になるので、フタを開けて煮詰めると煮汁がとろりとしてくる。
ティファールは濃い目の味に仕上がる
秋刀魚の甘露煮は、ティファールは骨の部分が少しかために仕上がるが、煮詰めた状態で仕上がるため、濃い味でごはんがすすむ。パナソニックとアイリスオーヤマは、豚の角煮と同様、フタを開けて煮詰める必要があるが、そこで好みの味に調整できる。
2品作った結果、短時間で調理が終わり、煮詰めた状態ですぐ食べられるのがティファールだった。パナソニックとアイリスオーヤマは煮詰める作業が必要となり、時間はかかる印象だ。特にアイリスオーヤマに関しては、減圧が終わるまでに時間がかかり、電気圧力鍋の「短時間でできる」というメリットがあまり感じられなかった。ただ、卓上鍋として使えるのは同モデルのみで、他にも温度の設定や発酵料理などもできるので、料理の幅が広がりそうだ。
今回は実際に3製品をいろいろ試してみたが、それぞれ個性が異なることがおわかりいただけただろうか。本体の大きさや容量、調理時間などをチェックし、自分の家庭に合うものをぜひ選んでほしい。
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