第1回 これがドイツのビール文化だ!

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オクトーバーフェストだけではない

少し前にミュンヘンで「オクトーバーフェスト」(9月22日~10月7日)が行われた。ビール祭りの代名詞然としており、ご存じの方も多いだろう。
 しかしビール祭りはオクトーバーフェストだけではない。ドイツ各地にあり、それぞれの町を代表するものから村祭り的なものまでたくさんある。

筆者が住むエアランゲン市でもビール祭りがある。同市はミュンヘンから北へ200キロほどの人口10万人の町だが、毎年6月ごろ(年によって異なる)に聖霊降臨祭というキリスト教の行事にあわせて12日間にわたって開催される。毎日この町の人口ぐらいの人々がやってくるというから驚きだ。ちなみにオクトーバーフェストよりも歴史は長い。

会場には移動遊園地が設置されるが、祭りが始まる数日前からビール祭りの象徴ともいえる大きな観覧車の組立がはじまる。少しずつできあがってくるのを見るたびに気分も盛り上がってくるというものである。

初日は市長が樽をあけて振る舞うのが恒例行事だ。期間中は町の中がそわそわし「仕事が手につかない」という雰囲気になる。そして陶製の1リットルのジョッキを片手にバンド演奏を聞きながらビールを楽しむのだ。エアランゲンのビール祭り会場。シンボルの観覧車がそびえたつ陶製の1リットルジョッキで乾杯! これに慣れると缶ビールは味わいがないように感じる

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