※ミセス・パンプキンへの人生相談および、家族関係や親子問題のお悩み相談は専用メール、専用サイトで受け付けています。質問は400字以内でお願いします。回答は著者の新著『あらゆる悩み・不満・ストレスが消える!最強の人生相談〈家族・結婚・夫婦編〉―ビジネスの成功にも共通する 人間関係、深すぎる40の教訓』の相談と内容が被らないものを優先し、本連載で掲載します。
私は今まで自分の人生を母に捧げてきました。それが当然だと思っていましたが、結婚してそれを夫に指摘され、初めて気づきました。今は母の顔も見たくなく、絶縁したい気持ちになっていますが、それでは薄情すぎるという思いも捨てきれません。
母がリーダーをしている保険会社で、母の部下たちが次々に辞め、母がリーダーを降りなければならなくなったときに母を助けたい一心で、私はその会社に就職しました。20代前半の人脈のない中堅保険営業は大変で、心にナイフが刺さるような経験を何度もしましたが、努力が実り、気づけばいつもよい成績をあげるようになっていました。
私の成績は母にそのまま反映される仕組みです。私は母によいお給料を取らせることがうれしく、母のためにがむしゃらに働きました。結婚後、夫がそんな私を不思議に思ったようです。自分の人生を歩めと言うのです。夫の言っていることがしばらく理解できませんでしたが、子どもが生まれ育児休暇を取っているときに、早く戻ってこいという母の言葉に、目が覚めました。
リーダーである母の給料は、私の営業成績で決まりますが、娘と孫を引き離すようなことを平気で言う母に、幼少期から受けた母の仕打ちが、次々に思い浮かんできました。いじめを受けたときは母からも人格を否定されたことや、母の再婚相手(義理の父)から謎の説教を受け続け、5年間引きこもったこともありました。
私はずっと、これまでの嫌なことは自分が悪いからだと思ってきましたが、それは母の育て方によるものだと子育てをしてやっと気づきました。
母に一度思いの丈を伝えましたが、「そう思うのはわかるけど〜」と相手にされません。最近は母が来るという連絡があると、私だけ外出して時間を潰しています。
私は母とどのように向き合うべきでしょうか。
K.M.
親離れと絶縁は別問題
これまでのように自分を犠牲にしてまでお母様のためには働かないことを何度も伝え続けて、「自分の人生」を歩みましょう。
親を助けたくて必死に働いたのに、気がつけば従属的な母娘関係になっていたのですね。お母様があなたの思いを理解してくれたときには和解する余地を残し、今は親娘が自立した関係になるために必要な時間と考え、絶縁までは考えないほうがよいと思います。
そして、お母様との関係改善に時間がかかっても、それと育休明けの仕事の再開とは別に考えるほうがよいというお話をさせてください。
「心にナイフが刺さるような経験」をしながら、あなたはお母様を助けたい一心で、働いてこられました。蝶よ花よと育てられても一生親に反抗する人もいるのに、そうではなかったあなたの親を思う気持ちに頭が下がります。親子の情は理屈抜きですから、これは当然と言えば当然なのですが、誰にでもできることではありません。
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