帝国ホテル、激戦区・京都で新ホテル開業の賭け

2021年に1.2万室が供給過剰でも勝算は?

2018年に京都市を訪れたインバウンドの宿泊者数は約450万人で、2017年から100万人近く増加している。大きな影響力を持つアメリカの富裕層向け旅行雑誌「トラベル・アンド・レジャー」によると、世界観光都市ランキングで京都は8年連続でトップ10入りしており、富裕層向けホテルの需要が高まっている。

そのため、京都はいま、外資系を中心にラグジュアリーホテルの開業ラッシュを迎えている。ラグジュアリーホテルとは、東京のような大都市で標準客室面積が40平方メートル以上、客室単価は4万円以上とされている。

これまでも、2014年にはマリオット系の「ザ・リッツ・カールトン京都」が、2015年には森トラストが運営する「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」、2016年に「フォーシーズンズ京都」が開業した。

2021年には1.2万室が供給過剰に

10月末には「パークハイアット京都」、11月には「アマン京都」、2020年夏には三井不動産系の「ホテル ザ 三井 京都」がそれぞれ開業する。同年春には「ウェスティン都ホテル京都」が大規模な客室の改装を終え、ラグジュアリーホテルとして生まれ変わる計画だ。

ただ、京都のホテル市場は転機を迎えている。京都市観光協会によると、2019年1~8月の市内主要ホテルの平均客室稼働率は81.5%。前年同期比で4.2ポイント減少した。

原因は競争激化だ。京都市内の客室数はホテル・旅館合計で約3万室(2017年度末)に達するが、不動産サービス大手のCBREは今後1.5万室が新規開業することで、2021年には1.2万室が供給過剰になると予想する。

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