後編 「カラン・メソッド」に出合う

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日本人に最適な「カラン・メソッド」

QQイングリッシュを開校するにあたっては、どの教材を採用するかに頭を悩ませました。
 1人の先生が複数の生徒に教えるための教科書には、優れたものがたくさんあります。しかし、私が目指すスクールは、マンツーマンがメインの学習です。
 そのための最適な教材がなかなか見つかりませんでした。模索する中で出会ったのが、イギリスで50年以上も前に誕生した英会話学習法「カラン・メソッド」という手法なのです。
   カラン・メソッドというのは、端的に言うと「繰り返しメソッド」「復習のメソッド」。たんに英語のフレーズを繰り返すのではなくて、日本語(母国語)を介さずに英語で考えて答えられるように生徒の答えを引き出していきます。
 授業は必ず復習からスタートするので、1日に進むステップは小さいのですが、繰り返していくうちに「こう言われたら、こう返す」という条件反射が身につくようになります。

決して楽な学習方法ではありませんが、こういった地道な努力はダイエットと通じるモノがあると思います。楽して身につくモノではなく、きちんとしたやり方というのは初めはつらいのですが、少し我慢してその効果を感じることができれば自分の成長が楽しくなり、やがてそれが継続できるようになります。そして継続することで確実に結果へと繋がっていくのです。
 「カラン・メソッドは繰り返し同じフレーズを特訓させるだけのメソッド」ととらえられることが多いのですが、実はこの繰り返しの練習により「前に答えられなかったことが今日答えられるようになった!」と毎回学習者に成長感を与えるデザインがされたメソッドなのです。

同じフレーズを繰り返すわけですから、ある程度英会話ができて「自由に話をしたい」という人には、カラン・メソッドは好まれない傾向があります。
 文法の知識はある程度あるのに会話ができないという人にとっては、非常に有効なメソッドです。つまり、カラン・メソッドは英会話に挫折している日本人にピッタリ。QQイングリッシュではこのカラン・メソッドを取り入れているのです。

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