ゴルフパートナーが大会主催まで乗り出す狙い アマでも参加できる大会で裾野拡大を目指す

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だが、今回はそうした「遊び」の場ではなく、真剣勝負の場にアマが入るという形になる。アマも一応は競技という形をとる。ゴルフ規則では「アドバイス」は禁止されており、与えても求めても一般の罰(2罰打)となるのだ。

そう厳密に目くじらを立てることではないのかもしれないが、プロは賞金総額5000万円、優勝1000万円がかかるツアーの1試合。ルールはルールだ。プロの側、アマの側、双方で「どうしたらいいか」で混乱しそうなのだが。

アメリカツアーでは同様の形式の大会があり、出場経験もある石川は「選手によって考えが違うかもしれないですね。楽しもうと思う選手、楽しく回ろうという選手と、何とかこの試合の出場権をつかんだ選手というように、余裕がある選手とそうでない選手がいるのは十分考えられます。選手も試合なのでそうなって当然だと思います」と話し、プロには温度差ができる可能性がありそうだ。

また、アマについても「参加される方が構えてしまう、(プロは)試合だからと、緊張してしまう可能性はあるのかなと。真剣勝負の中でアマチュアも上手な方でしょうから(プロから)何か学びたいな、盗みたいなという思いがあるといると思うし、そういった機会でしか聞けないこともあると思う。同じゴルファーとして、どう考えているか、ゴルフ観みたいなものは話しながらやるというのはすごく楽しいと思う」と、あえて「アドバイス」に触れなかったが、大会までには「ルール」をつくらないと戸惑いそうだ。

予選会は11月から開始される

さて、予選会にはどうすれば出られるのか。全国の予選会は20会場で行われる。日程や会場、ダブルス戦かスクラッチ戦か、などはスポーツエントリーのサイトで確認、予約できる。

シーズン1として現在は11月27日の茨城・取手国際GCを皮切りに6会場が決まっている。3月以降5月まで残り14会場で行われる(11月末までに決定)。上位が本戦出場権を得る。

予選会の参加費は、ゴルフパートナー会員はダブルス戦(2人1組)1万9800円、スクラッチ戦9900円、非会員はダブルス戦3万9600円、スクラッチ戦1万9800円でプレー代は別途。本戦に進むと、ダブルス戦11万円、スクラッチ戦8万2500円の参加費(プレー代含む)がかかる。

この大会でゴルファー、ゴルフファンが急増するということは考えられないが、ゴルファー、ファンに少しでも近づくことはできるかもしれない。競技ゴルフとプロアマを同時に味わえる大会でもある。

プロの真剣勝負の場に出てみたいという方は、挑戦してみてはいかがだろうか。

赤坂 厚 スポーツライター

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あかさか あつし / Atsushi Akasaka

1982年日刊スポーツ新聞社に入社し、同年からゴルフを担当。AON全盛期、岡本綾子のアメリカ女子ツアーなどを取材。カルガリー冬季五輪、プロ野球巨人、バルセロナ五輪、大相撲などを担当後、社会部でオウム事件などを取材。文化社会部、スポーツ部、東北支社でデスク、2012年に同新聞社を退社。著書に『ゴルフが消える日 至高のスポーツは「贅沢」「接待」から脱却できるか』(中央公論新社)。

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