試合形式は少し複雑になる。プロは120人が出場し、通常の4日間大会同様に、予選ラウンド(第1、2ラウンド)、60人が進出する決勝ラウンド(第3、最終ラウンド)と、普通の大会とほぼ同じ競技方法をとる。ただ、通常は3人組で回るが、この大会では4人1組で、2人がプロ、2人がアマという構成になる。
1つの組に入るアマ2人は、プロでいう予選ラウンド2日間は各ラウンドでダブルス戦を行い、決勝ラウンドではストロークで争うスクラッチ戦を2日間行う。
予選会から出られる人数も多く、ダブルス戦は男女とも参加できて2人で予選に参加し、120組240人が出場でき、大会参加は1ラウンド。スクラッチ戦は男性のみ60人が出場して2ラウンド競技。日本全国から300人がツアーに参加できることになる。
アマとの大会でイメージアップの狙いも
会見に同席した青木功JGTO会長は「プロゴルフの魅力は、迫力とホスピタリティー。女子は人気があるが、男子もできるんだというところを見せたい。ゴルフファンを増やしていきたい」と話した。昨年、片山晋呉がプロアマ大会でアマへの礼を失したという問題がクローズアップされた。試合数も女子に水をあけられている。男子ツアーとしては、試合数が増えることはもちろん、こうしたアマとの大会はイメージ回復の好機でもある。
同じく選手会長の石川遼は「初めての形式で、かなりツアーと違う雰囲気になると思います。(ゴルフパートナーは)初心者にクラブを1本プレゼントしていて、その総数は約15万人になったそうで、たくさんのゴルファーを生み出している。自分もゴルファーを増やしたいと思っているので、ぼくら選手がその(活動の)一部になることを楽しみにしています」とアピールした。
プロアマ大会というのは、前述したように大会前日に開催されるのが主で、主催者、そのクライアントを選手たちが「接待」する場。青木会長が言うホスピタリティーの1つでもある。プロは技術も含めてアマにアドバイスを送り、冗談を交わしながら和気あいあいと回るというのが通常のプロアマ大会だ。
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