会社員が毎日出勤する意味はどれだけあるのか 場所に縛られないことの想像以上の効用
入社時は、「プレイ」の仕事観だったのに、次第に「ワーク」になり、人によっては「レイバー」になってしまう……。仕事のできるプレイングマネジャーは、ここに気づいていない人も多いので、注意が必要です。
「プレイ」の仕事観であり続けるために
ですからマネジャーは、メンバーに「仕事を楽しむ」機会を提供しなければなりません。そのために必要なのは、「あそび心」です。
マネジャーがマジメに仕事をし続けるだけでは、部下はすぐに仕事がつまらなくなってしまうことでしょう。
こちらの写真をご覧ください。これは、ある結婚式場の清掃スタッフが、落ち葉をかき集めて、「撮影スポット」をつくったものです。
スタッフに尋ねたところ、上から指示されたわけではなく、「このチャペルの前で記念撮影をしてもらったら、面白いかなと思ったのでつくった」とのこと。
このような「プレイ」の発想を部下に持ち続けてもらうために、マネジャーがすべきことは、部下に、「面白いと思ったからやる」という「あそび心」を奨励することです。
大事なのは、「ここまでやっていいのかな」という、部下のメンタルブロックを取り除くこと。マネジャー自身が率先して、「ここまでやっていいんだ」と思われるようなフェアウェイの広さを見せるのです。
私も、プレイングマネジャー時代、「あそび心」を意識していました。「面白そうだな」と思ったことを、実際にやってみることで、部下にフェアウェイの広さを見せることを意識していたのです。
その影響もあったのでしょう。当時の部下は私の知らないところで、さまざまな「小さな実験」をしていました。
プレイングマネジャーはつい、部下の気持ちを忘れ、目先の業務の進捗確認に陥りがちなもの。たとえ、ルーティン業務の繰り返しであっても、職場に「あそび心」があふれていれば、部下の仕事観は「プレイ」に変わるのです。
部下に仕事を楽しんでもらうために、まず自分が仕事を楽しむ。忙しい最中でも、ぜひこの心がけを忘れないでください。
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