「口先だけの若者」になぜメンターがいないのか 「居心地悪い」学びこそサードドアにつながる
発売たちまち12万部突破のベストセラーとなったアレックス・バナヤン著『サードドア――精神的資産のふやし方』。
18歳の大学生が、期末試験前日に一念発起してテレビのクイズ番組に出場。ビル・ゲイツ、スピルバーグ、レディー・ガガなど世界屈指の成功者たちに突撃インタビューしようと七転八倒する実話だ。
「サードドアを開くのは、居心地の悪いメンターとどう向き合うかにかかっています」。Yahoo!で企画部長を務め、Facebook Japan副代表などを経て、現在KDDIのグループ会社であるSupershipホールディングス株式会社の代表取締役社長CEOを務める森岡康一氏が、『サードドア』の読み方を語った。
失敗しつづけろ
僕の大好きな言葉の1つが、「意志あれば道あり」。『サードドア』を読んでまず頭に浮かんだのが、これですね。意志を持ってどれだけ行動を起こすか、そしてどれだけ失敗するかが成長と成功への道だと僕は思っています。
フェイスブックに入社するときのことでした。「君は何回失敗する気かね?」と質問されたんです。「10回くらいかな」と答えると、「少ない!」と返されて驚きました。もし100回連続で失敗しようとしたって難しいでしょう? その過程でイヤでも学んで、そこまでいかずに成功するでしょうから。しっかり行動して失敗しなさい、と言われたんです。
『サードドア』の主人公アレックスのやっていることも、まさにそれですよね。何度も何度も失敗しながら、インタビューにこぎつけていく。意志の力さえあれば、手段はいくらでもあって、会えない人はいないんだなと思わされます。僕の経験上からも100%共感しますし、アレックスはすごい青年だと思いました。
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