「口先だけの若者」になぜメンターがいないのか 「居心地悪い」学びこそサードドアにつながる
僕自身は、個人で裕福になるお金なんて、たかだか知れているという考えを持っています。例えば10億円と100億円、個人の人生においてはどちらでも生活レベルはたいして変わらないんじゃないでしょうか。
起業家の中には創業者のメリットとしてお金を得ることをモチベーションにしている人もいると思います。でも、起業家ならば、個人的な欲望よりも、もっと大きな志を持つことのほうが大切です。志によって本当に人を魅了することができると、お金って桁外れな集まり方をすることがあるんですよ。1つのアイデアに対する価値というよりは、志が伝播することによって、夢が実現可能になる指標が高まっていくわけです。それが投資というものです。
お金は夢の指標ともいえます。貸す側も夢が見たいと思っていて、そして、こいつは裏切らないと判断するから融資するわけです。
僕は若者が「国、時代、社会を作る」と言い切ってもいいと思うんです。大言壮語だとしても、目標をいちばん高いところに置かない限りは、そこまでたどり着きません。結果が伴わなかったとしてもいいじゃないですか。
幕末感を持って生きろ
ですが現状、志に熱量を感じる若手の人は少ないように感じます。「俺たちスタートアップなんだから何でも頑張ろう!」というがむしゃらな熱量はありますが、「この国はこのままじゃダメだ」とか「もっと社会を発展させよう」といったスケール感はない。薩長が同盟して討幕するぞとか、結集して立ち向かうぞとか、そういう「幕末感」がほしいところです。
僕は、夢と危機感と両立させたいんですよ。なにかが起きるときは、ものすごい夢も、凄まじい危機感も、どちらも変革の原因になるからです。しっかり現実を見ながら進めていくということでもあります。
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