他人との比較で悩む人に教えたい4つの心得 「抜け道を行く」ような心持ちが武器になる

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中国古来の思想から、悩みをはねのけるヒントを探ります(写真:Masaru123/iStock)

私は精神科医として、45年間、延べ10万人以上の患者さんと向き合ってきました。その中には、

・自分は能力が低く、誰にも評価されない
・あの人はズルくて要領がいいのに、自分は不器用で損ばかりしている
・友人たちは、充実した生活を送っていてねたましい

という思いを抱えた人たちがたくさんいました。

そういった悩みや不安の根本的な原因は、どこにあるのでしょう?

拙著『人生に、上下も勝ち負けもありません 精神科医が教える老子の言葉』でも解説していますが、大きな理由の1つは「いつも他人と比べてしまっている」というところにあると、私は考えています。「他人と自分」という関係に悩み、過分に苦しめられているのです。

優劣をつけない老子の哲学

紀元前8世紀ごろの中国の春秋戦国時代と呼ばれる動乱期に活躍したといわれる古代中国の思想家・老子(ろうし)は、こんな言葉を残しています。

琭琭(ろくろく)として玉のごとく、珞珞(らくらく)として石のごときを欲せず。

これは、こういった意味の言葉です。

ダイヤモンドのような存在になったらなったで、それもいい。
石ころのような存在になったのなら、それもまたいい。    
それが自然の姿なら、受け入れて、ただ生きていくだけ。

そもそも何かになりたいとかなりたくないとかではなく、自然のままでいいじゃないか。ダイヤモンドと石ころに優劣をつけて、ジャッジしたりはしないよ、というスタンスを老子は説いています。

老子に言わせれば、世の中にある物事について、いちいち「よい、悪い」「偉い、偉くない」「すごい、すごくない」というジャッジをすること自体がおかしい。

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