「この資格があれば安泰」と考える人の大間違い

ココナラ社長が語る100年時代の「個人の力」

「80歳まで働く」前提の現代日本の社会で、資格の必要性は変化しつつある(写真:CORA/PIXTA)
人生100年時代といわれ、仕事のキャリアや人生設計など不安と期待が入り交じっている人も多いだろう。今後のキャリアをどうしたらいいか――。ココナラの社長南章行氏の著書『好きなことしか本気になれない。 人生100年時代のサバイバル仕事術』を一部抜粋し再構成のうえお届けします。

終身雇用制度が消滅し、突然クビになったり、会社が倒産したり、「ボーナスカット、給料は半額で頼む」と言われても不思議ではなくなる。運よくそんな目にあわなくても、定年がくれば会社にはいられないし、あなたの仕事は「なくなる仕事」かもしれない。

「人生100年時代」は現実のものとして目の前に突きつけられ、「80歳まで働く」という選択肢がリアリティーを持って浮かび上がってきている。「長く働く時代になる」という外部要因を考えれば、フリーになっても食っていける「個人の力」は必要不可欠だ。

個人の力の3大要素とは?

「個人の力」には3つの要素がある。その1は「スキル」だ。ただし、どのようなスキルにニーズがあるかは、外部要因の影響を受ける。時代の変化は速く、環境はみるみる変わる。そんななか、「絶対」を求めて安定を手にしようという人は、全財産をバカラ賭博にオールインするレベルのギャンブラーだ。

「この資格を取っていれば一生食いっぱぐれがない」「現実を考えて手に職をつける」という発想は、80歳まで働くというとき、堅実に見えてまるで役に立たない。神カードだった資格のいくつかが紙くずに変わるであろうことはわかっているが、どのカードがそれなのか、100%予測することは難しい。そこで「唯一無二のスキルを1つ持つ」という発想は捨て、「複数のスキルを持ち、新たなスキルを獲得し続ける」という考え方に切り替えるのだ。

唯一無二のスキルではないから、「自分のすべてをそこに投入する」という必死さはいらない。仕事で身につけたものでもいいし、性格や趣味と結びついたパーソナルスキルでもいい。個人のスキルを持つとは、たった1つの秘密兵器を持つことでなく、使える武器をいくつか持ち、それを更新し続けたり、かけ合わせたりするというイメージだ。

こうすると「どう働くか」「どう稼ぐか」という選択肢が増えるし、自由度が高まる。1000人の中で1番になるのではなく、10人の中で1番のスキルを3つかけ合わせれば、結果として1000人の中で唯一のレア人材になれるという発想だ。新たな「10人の中で1番」を見つけ、更新していくのだ。

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