「お墓」の真実を一体どれだけ知っていますか 思わず人に話したくなる蘊蓄100章

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先祖を供養する「お墓」にまつわるお話です(写真:monjiro/PIXTA)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画ちょいと一杯に役立つアレコレソレ「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫モノ・マガジンで長年続く人気連載だ今回のテーマは「お墓」。意外と知らない基本中の基本から、あまり知られていない逸話まであっという間に身に付く、これぞ究極の知的な暇つぶし引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ
この連載の一覧はこちら

01. 「墓」という字は土の上にヒトが横たわり、日が当たり、草が茂っている形を表しているといわれる

02. 万葉集では「朝日照る」は墓の枕詞

03. お墓は「一基」「二基」と数える

04. お墓の区画の広さの単位は「聖地」で表されることもある。1聖地は3尺×3尺=0.81㎡とすることが多いが、地域や墓地によっても異なる

「墓地を買う」とは?

05. 墓地には公営墓地、寺院墓地、民営墓地がある

06. 墓地を経営できるのは、宗教法人、地方自治体、公益法人に限られる

07. 行政の許可を受けた墓地以外の区域に埋葬や焼骨の埋蔵を行ってはならない

08. 例えば庭先などに埋葬および埋蔵した場合、死体遺棄罪に該当するおそれもある

09. 「墓地を買う」とは、正確には「墓地の一区画の永代使用権を、永代使用料を支払って得る」ということ

10. 墓所に不動産取得税や固定資産税はかからない

モノ・マガジン9月16日号(9月2日発売)。特集は「家に好奇心」などです。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

11. 永代使用権は民法で定める所有権ではないため、他人に譲渡や賃貸借をすることはできない

12. 永代使用権は子から孫へと代々継承されるもので、家制度の慣習から長男が継承者とされる

13. 一般的に先祖の墓に入れるのは継承者とその配偶者のみ。次男、3男など長男以外は分家して新たに墓を建てる必要があるとされてきた

14. 墓地、墓石などは祭祀財産として、一般の相続財産と異なり相続税の対象とはならない

15. 「○○家之墓」など文字が彫られる石を「竿石」と呼ぶ

16. 竿石の下で台座となる蓮の形を模した装飾石は「上蓮華」と「下蓮華」。「スリン」と呼ばれることもある

17. 墓の形は和型墓、洋型墓、デザイン墓などに大きくタイプ分けされる

18. 和形墓は竿石、上台、下台で構成される三段式の角柱塔型が最も伝統的でポピュラー

19. 洋墓は戦後に普及した形で、竿石部分が斜めに加工された「オルガン型」の墓石が一般的

20. 古来、墳墓は一基一霊が基本だった

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