「熱中症予防」気温だけに着目すると危ない理由 湿度が高いと気温30℃程度でも油断できない
夏とは思えない7月前半の涼しさがうそだったように、梅雨明け以降、とくに8月に入ってからの日本列島は過酷な暑さに見舞われています。
8月2日は、全国に926ある観測地点の9割近くにあたる824地点で真夏日となり、そのうち236地点で猛暑日となりました。東京では、7月24日以降ずっと真夏日が続き、猛暑日が8月6日〜9日の4日間続きました。ちなみに「猛暑日」とは最高気温35℃以上、「真夏日」は最高気温30℃以上、「夏日」は最高気温25℃以上の日です。また、「熱帯夜」は最低気温25℃以上です。
これまで涼しく、体が暑さになれていない状態で急に猛暑になったため、熱中症になる人が急増しています。
熱中症患者は集計開始以降2番目に多い
総務省消防庁が発表した、熱中症による全国の救急搬送者数(速報値)は、7月15日〜21日が1948人、7月22日〜28日が5664人、7月29日〜8月4日は1万8347人。2週間で10倍近く増えました。1週間で1万8347人というのは、集計開始した2008年以降で2番目の多さです。この週(7月29日〜8月4日)は、熱中症により全国で57人が亡くなっています。
8月6日の朝、京成線で停電により電車が停止した際、エアコンも止まって車内がサウナ状態になってしまい、少なくとも7人が熱中症で救急搬送されたそうです。この日の都内は朝から気温が高く、午前7時半には30℃を超えていました。
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