堀江貴文「所有欲が人を幸せにすることはない」 借金や泥棒してまで、遊んではいけない
普通の子どもは、じゃあ金持ちになってやろうと奮起するのかもしれない。でも僕は、わかってしまったのだ。どんなに貴重なモノでも、値段がついていれば、お金で買える。所有は「それを買えるチャンスと経済力があった」という事実を可視化しているだけ。持っていること自体には、何の意味もない。
もともと気まぐれに始めた趣味だったこともあって、決断は早かった。買い取り業者に、1枚残らず、すべて売り払った。少しは「もったいなかった」と後悔するのかなと思ったが、一切ない。空っぽになった切手ケースを見て、心の底からスッキリした。
「金で満たされるものに時間と出費を投じるのは、無意味である」。僕の思考の根本に通じる、大切なことに気づけた出来事だった。
借金や泥棒してまで遊んではいけない
それ以降、高校生ぐらいまで、金のかかるタイプの趣味は持たなかった。
同級生たちが熱心に集めていたビックリマンチョコもミニ四駆も、僕はハマらなかった。ガンダムプラモには少し興味があった。でも手先が不器用だから、組み立てとか色塗りが下手くそで結局、楽しめなかった。
地元のゲームセンターには、しばしば通った。アーケードゲームのインベーダー、ドンキーコングは楽しくて、遊びまくった。1プレイ100円だったと思う。お金はガンガンかさむ。楽しんだ後に、所有という形で何も残らないのが、ゲームのいいところだった。
夢中になりすぎて、お小遣いを使いきってしまった。1度、こっそり親の財布からお金を盗ってゲームセンターに行ったことがある。もちろんバレて、こっぴどく叱られた。何も言い訳できない。借金や泥棒してまで、遊んではいけないのだ。大人になるまで変わっていない戒めの1つとなっている。
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