【8月8日 木曜日】日経225先物は、120円高の2万0590円、NYダウは、一時、589ドル安の場面があったが下げ渋り、22ドル安の2万6007ドルで引けた。吉野家ホールディングス(9861)が41円高の2227円と年初来高値更新。
その理由は、参議院選挙が終わり、日米貿易交渉でアメリカ産牛肉(吉野家はアメリカ産牛肉を使用)の関税が下がる可能性と円高によるメリットと空売りの買い戻しという買い材料が考えられる。携帯・通信のソフトバンク(9434)は、16.5円高の1492円と年初来高値&上場来高値更新。日経平均は、76円高の2万0593円と5日ぶり反発。
【8月9日 金曜日】日経225先物は、200円高の2万0760円、NYダウは、371ドル高の2万6378ドル。携帯・通信のソフトバンク(9434)は、昨年12月の売り出し価格1500円を初めて上回り、9時02分、17円高の1509円の上場来高値をつけた。終値は、1500円を維持できず、3円高の1495円。
売り出し価格1500円で3200株保有中。
優待保有銘柄のKADOKAWA(9468)は、好決算を受けて239円高(16.87%)の1655円と大幅高。平均買値1176.5円で200株保有中。日経平均は、91円高の2万0684円と小幅続伸。
【8月10日 土曜日】日経225先物は、150円安の2万0500円、NYダウは、90ドル安の2万6287ドル。1ドル105.58円、1ユーロ118.29円、1ポンド127.01円と円高進む。
ソフトバンクのような銘柄は下がりにくいはず
前回の記事『儲けたい人は必読「正しい株主優待券の使い方」』で、過去の経験則から8月、9月、10月は相場がよくないことが多いので注意が必要だと書いたが、早速そのとおりとなってしまった。
株式市場は一度下げ止まったかもしれないし、まだこれから下がる可能性も十分ある。こんな相場ではどのような投資戦略をしたらいいだろうか? 個人的には、こんな相場でも下げにくい銘柄を保有したい。例えば、悪材料で大きく売られた銘柄、好業績、高配当利回り銘柄、人気優待銘柄、8月、9月権利取り銘柄を保有していたい。
今回は、1つの例として携帯・通信のソフトバンク株の現状と注意点、株価の見通しを予想したいと思う。昨日、上値が重かった売り出し価格の1500円をようやく上回ってきた。終値では1500円は維持できず、1495円となったが、売り出し価格1500円で買っている投資家は、3月期末37.5円配当を考慮すれば、十分プラスになってきた。7月24日、自己株式(市場買付)取得を発表(4600万株、740億円を上限)した。
発行済株式総数に対する割合は、0.96%、予算からすると1株1608円までなら買える計算(1608円×4600万株=739億6800万円)で、取得期間は、8月6日から2020年3月31日とあるが、昨日の商い(売買高)2644万6800株からすると早ければ8月中か9月26日までに終わってしまう可能性が高いと見ている。9月26日までに買えば、42.5円の中間配当は払わなくて済むからだ。私が経営者なら、9月の権利までに買いたい。
しかし、個人投資家からすると、ここまできたら、配当の権利は取りたいけど、自己株式取得終了の発表があると株価が下がってしまうので、その発表前に一度、売っておきたい。
9月の上旬頃に、8月中に買った自己株式数の発表がある場合があるので、その株数をチェックして、自己株買い終了の時期を予測することもできる。個人的な結論であるが、9月の配当権利を取り、1500円以上でかつ、自己株買い終了前であれば、ひとまず保有株式を売っておきたい。
9月の権利前に自己株式取得終了があり下がってしまったら、売らずに9月末の配当権利を取得することにしたい。アメリカのFRBは、10年半ぶりに利下げをしてきており、状況によってはさらなる利下げの可能性もある。
日経平均株価が下がる中でも、高分配金銘柄のREIT(不動産投資信託)は買われる傾向にある。高配当利回り株のソフトバンクは、今期配当85円予定(9月と3月に各42.5円)で昨日終値1495円に対する利回りは、5.68%と高配当、しかも内需株で円高の影響もない。好業績で、信用売りの買い戻しと9月配当権利取りの買いも期待でき、相場の地合いの悪い状況の中でも下げにくい銘柄ではないかと思う。
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