
スライス修正の場合、2パターンがあります。まずタイプ1は、ドライバーはもとよりアイアンもスライスする。タイプ2は、ドライバーはスライスするがアイアンはあまり問題ない。タイプ1はグリップ含め根本的な改善をする必要がありますが、問題はタイプ2。タイプ2はスライスを直す過程で、アイアンが左へ飛び出し、ゴルフがバラバラになるケースがほとんどで、プレーヤーにとって多大な苦痛を伴います。
そこで今日のレッスン! クラブフェースは右の手の平を意識することでフェース面の管理がしやすくなります。このとき、短いクラブは比較的「戻す」感覚が出るのですが、長いクラブになると難しい。原因は、手首の機能がフェース面の「戻る」感覚と実際の戻りとのタイムラグを生み出すことと推測します。そこで振り遅れを生むドライバーのときにちょっとした細工をします。
以下を参考にトライしてみてください。(1)通常のアドレスを取る。(2)アドレスをしたままの状態でクラブフェースを15度くらいかぶせる(このときグリップも同じだけ左方向へかぶせる)。(3)今度はかぶせる度合いを30度にして構える。いずれも、かぶせた状態で5~10秒静止してその感覚を筋肉に記憶させます。その後、通常のアドレスにフェース面を戻して、実際のスイングでは、かぶせたポジションに戻すイメージだけでスイングします。その際に、どの程度かぶせたときにいいショットが出たのかを検証すればいいのです。
実際にこの方法で長年のスライスから解放されたゴルファーは多いようです。この修正法のメリットは、スイングでの大きな動きを改善する必要がなく(と言いながらも見た目は変わります)、スライスしないクラブはいつも通りにスイングすれば影響を受けないこと。これはいいですよ!
1965年千葉県生まれ。プロゴルファー&フィジカルトレーナー。けんこう寺子屋ゴルフスクール主宰。選手時代のケガの経験からプロトレーナーに。中嶋常幸プロの復活に貢献、高い評価を受ける。一方、若手育成やアマチュアのレッスンにも力を注いでいる。
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