実録!ホームレス施設からハーバード入学の道

シングルマザーが実践!8つの「子育ての公式」

貧しい母子家庭で育ったジャレルがハーバード大学に入学できたのは、母親の教育法のおかげでした(写真:jacoblund/iStock)
「いったい、どうしたらこんな優秀な人が育つのだろう?」「この人の親はどんなふうに育てたのか」。こうした疑問の答えはなかなか見つからない。
子育ての現場となる家庭という「ブラックボックス」の中は、簡単にはのぞけないからだ。このブラックボックスの分解に挑んだのが、『子どもが勝手に学び出す! ハーバード流 子育ての公式』だ。
ハーバードの学生・卒業生を調査してわかった「デキる子の共通点」「子育ての公式」が紹介されている。今回は調査の中で、聞き取りを行ったジャレル・リーとその母エリザベスのエピソードと子育ての公式を紹介していく。

公立図書館を第2のわが家に

ジャレル・リーの人生最初の記憶は、母に抱かれて家から逃げ出したことだ。その数分前、彼はおもちゃのトラックを床に走らせて遊んでいた。すると、どこからともなくナイフが飛んできて、かたわらの床に突き刺さった。

『子どもが勝手に学び出す! ハーバード流 子育ての公式』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

「3歳でした」。昼食をとりながら、ジャレルはそう振り返る。

ほかに何も覚えていないため、オハイオ州に住む母親に電話で事情を聞くことになった。その日、当時の恋人(ジャレルの父ではない)が彼女に向かってナイフを投げたのだという。母親は、ジャレルを連れて逃げた。お金もなく行くあてもない。故郷オハイオ州クリーブランドのホームレス用シェルター(一時宿泊施設)に身を寄せた。小学3年生までに、ジャレルは9回も学校を変わった。

そうした中でも、息子でもフラッシュカード(単語、数字、絵が描いてあるカード型の学習教材)で勉強させた。シェルターのベッドに2人で腰かけ、エリザベスがカードを見せて形や色、数字、文字を教えた。彼女がカードを見せると、3~4歳のジャレルが対応する言葉を答えた。

次ページ図書館で何時間も本を読み聞かせた
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • グローバルアイ
  • 賃金・生涯給料ランキング
  • ボクらは「貧困強制社会」を生きている
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ウーバーイーツ配達員の過酷
ウーバーイーツ配達員の過酷
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
統合から20年どこでつまずい<br>たのか みずほ 解けない呪縛

みずほ銀行が相次ぐシステム障害で窮地に陥っています。その根底には、3行統合から今に至るまで解決できていない呪縛と宿痾が。本特集ではみずほが抱える問題点をガバナンス面や営業面などから総ざらい。みずほは立ち直ることができるのでしょうか。

東洋経済education×ICT