●家族との間には大きな意識ギャップ
父親自身、母親、子どもに、日頃の「父親」を100点満点で採点してもらったところ、「父親」としては、子どもが75点、母親が70点と評価する一方で、父親の自己評価は63点と控えめになっている。父親自身と家族の評価には開きがあるようだ。
小学生の子どもと母親に、「現実の家族」と「理想の家族」を絵で表現してもらったところ、現実の父親は、家庭内での存在感に乏しく、控えめで弱々しく、母と子の強い繋がりに対して孤立していると映っている。しかし理想とする父親像は、家族のまとめ役・一家の主として、子どもとのコミュニケーションも円滑で、妻とも強い絆で結ばれている関係を期待している。
具体的な理想像として、父親自身は、親としては「頼りがい」、夫としては「妻想い」、個としては「魅力」と、それぞれの役割に異なる像を挙げている一方、母親の理想は、父親としても、夫としても、「頼りがい」を挙げており、子どもの抱く理想の父親も、 「遊んでくれる」存在とともに、「頼りがい」のある存在を挙げている。それぞれの役割の使い分けを望む「父親の思い」と、頼りがいを求める「家族の思い」の合致点を見つけることが、ポイントとなりそうだ。



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