貧富の差が酷くても米国が日本より住み易い訳 ぐっちーさん「アナハイムで考える日米の差」

✎ 1〜 ✎ 270 ✎ 271 ✎ 272 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そのホテルのフロントの女性が、ATMトラブルが片付いてから、「そりゃ、私だってあんたみたいにこうやってATMでバンバンお金下ろして毎日シャンパン飲んでいるような生活をいつかしたいと思ってるの。でも、そのためにはまだまだ努力をしないといけないわね・・・。あなたは日本人なのにこんな高級ホテルで自由自在にお金を使って、すごい努力をしたのね!」 と言ったのには、ちょっと驚きました。「努力をすれば報われる、という希望がこの国にはまだある、これがアメリカンドリームなんだ」、と改めて思うわけです(僕は大した努力をしたわけではないんですが……笑)。

アメリカでは、今後も人口が増加する

実際に根拠はあるんです。このコラムでも時々述べていますが、アメリカは主要先進国で若年労働者人口が増加している唯一の国です。今では中国も、もはや生産年齢人口が減少していますが、一方でアメリカは人口が増え続ける……これはすごいことで、黙っていても需要が限りなく膨らんでいくんですから、商売は楽ですわ。20代のまだ若い世代は、一刻も早くアメリカに来てビジネスをやることをお勧めします。成功間違いなし、ですよ。

最後に大谷選手についてひとこと。そういう背景ですから、もともとアナハイムというのは「おらが町」、というか地元一体指向が非常に強い場所柄でして、大谷選手はその中でヒーローになったことは非常に大きいと思います。

ニューヨークにおけるマーくん(ヤンキースの田中将大選手)とアナハイムにおける大谷選手では、全く立ち位置が違うのです。マーくんはきちんとQS(6回以上を投げ、自責点3点以内で抑えること)が守れるプロフェッショナルな良いピッチャー。それ以上でもそれ以下でもありません。

しかし、大谷選手は、もはやアナハイムの人々には欠かせない「心の支え」「ICON」になっているわけです。町中が大谷の大ファンということで、まあ、ニューヨークと違ってスケールも小さいので可能なことだと思いますが、これだけ地元の人を引き付ける人間的な完成度というのはすごいものがあると思います。大谷君の人間性の勝利です。ここには彼の悪口を言う人は一人もいませんからね。まさに「おらが町のヒーロー」というわけですね。今後とも大活躍することを祈っています。大谷君、しばらく、この町にいた方がいいよ!(本編はここで終了です。次ページは競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承下さい)。

次ページさてここからは競馬コーナー。週末の中京記念の勝ち馬は?
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事