貧富の差が酷くても米国が日本より住み易い訳

ぐっちーさん「アナハイムで考える日米の差」

てなことを言うと、「おまえが見ているのはアメリカのほんの一部であって、特にカリフォルニアは一方で貧富の差が激しい。アメリカでは貧困に苦しんでいる人が4000万人!もいるんだぞ!」とか、「ウォルマートでフルタイムで働いている人ですらフードスタンプで生活しているんだぞ!そんなことも知らないのか!!」 と、すぐ批判する人が出てきます。

言っときますけど、そういう問題があることは「百も承知」なんですよ。そういうあなたと違って、こっちは30年もアメリカに住んでいるんですから。ただ「だから、それはそれで解決しましょう」、という話ですし、日本だって、生活保護の受給者数が史上最高とか言っているわけです。

「敗者復活戦」を信じるトランプ支持層

つまり、どこの国だって必ず問題はあるのです。ドナルド・トランプ大統領の有力な支持層である白人の貧困層は「レッドネック」と呼ばれています。要するに、戸外の日雇いで働いていて、しょっちゅう日に当たるからクビが赤いわけです。彼ら向けの「クルマに轢かれたリスの調理方法」なんて本が出るくらいですから、「日本の生活保護はアメリカに比べればまだ…」という部分もあるわけなんですが、それもアメリカなわけであって、それでもアメリカを去るわけでもなく「アメリカは偉大だ」、と多くの貧困層の国民は、復活を信じている。そこにトランプ大統領がいるわけですね。

その辺の立ち位置を誤るといけないわけですが、要するに、彼らの中にあるのは、やはり「未来は明るい、将来は何とかなる」という希望です。今は貧困で苦労しているが、この国にいれば絶対それでは終わらない、と信じている人々が、最後の望みをかけて投票したのがトランプ大統領という背景を、忘れないほうがいいと思います。

「明日は今日よりもよくなる」、と思えるかどうかは、実際は個人のメンタリティーに負うことが大きいのではないでしょうか。どんなに貧困でもそう思える、あるいは思おうとするアメリカと、マイナスばかり取り上げて将来は暗い、と考える日本人とのメンタリティーの差は大きいな、と感じます。

日本だって、基本的に医療は完璧だし、生活保護だろうが何だろうが、生活はできるわけですから、基本的な生活はできます。であれば、「ネガティブなものばかり見ないで、前向きにやりましょう」、という気持ちだけでも、ずいぶん世の中が変わる気がします。

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