今回、筆者は『会社四季報』(以下、『四季報』)に関連して本稿を書いている。
『会社四季報』は特別な存在、お勧めはCD-ROM版
多くの社員が関わっている東洋経済新報社の『会社四季報』(以下『四季報』)は、東洋経済新報社にとって特別な出版物だ。また、株式投資を行う投資家にとって、なくてはならない「データ集」だ。目下、この分野では唯一無二の存在だと言っていいだろう。『四季報』なしの株式投資は考えられない。
一方、『四季報』が将来もたくさんの人に読まれ続けるためには、多くの個人投資家が個別株式への投資に興味を持ち続けることが必要だ。
筆者が思うに、そのためには一定の条件が必要であり、その条件は東洋経済新報社の努力によって満たすことが出来るように思う。本稿ではその条件について書いてみたい。
なお、せっかくなので『四季報』の使い方について、少し補足しておこう。『四季報』は紙版もあるが、筆者は投資家には『会社四季報』CD—ROM版の利用をお勧めする。
理由は、「『四季報』は縦に読め」、すなわち、「過去の予想が新しい予想にどのように変化してきて、それに対して株価がどのように変化したか」を積み重ねて読み込むことが重要だからだ。この点で、4期分のデータが1つにまとまって閲覧しやすいCD−ROM版は、(少し高いけれども)便利なのだ(ちなみに「会社四季報オンライン」も過去のデータなども含め豊富なデータが収録されている)。
株価は、その時々の「予想」に対して形成されるものなので、「過去の予想」が時系列でどのように変化してきたかを事後的に知ることが重要だ。
最新号だけの分析ではまったくおぼつかない。ついでに述べておくと、『四季報』は少なくとも過去2年分は捨ててはいけない。
「過去の予想とその変化に対する反応」は、2年分くらいは観察する価値があるからだ。ついでのついでに述べておくと、『四季報』CD−ROM版を年に1冊だけ買うなら、前期(3月期)決算の数字と新しい業績予想が大量に載る夏号(今年の発売は6月18日)がいい。現在発売中の号である。
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