トヨタがジュニアゴルフに今でも協賛する理由 さまざま撤退する中、なぜ冠スポンサーに?
6月に愛知県豊田市の中京ゴルフ倶楽部 石野コースで、18歳以下の国別団体戦2019年トヨタジュニアゴルフワールドカップが開催された。日本代表は女子が優勝、男子が2位の好成績だった。特別協賛がトヨタ自動車で「トヨタ/TOYOTA」の名前が付いたスポーツイベントはこの大会だけである。
2014年まではサッカーで世界一のクラブ王者を決める「トヨタカップ(TOYOTAプレゼンツ・FIFAクラブワールドカップ)」に協賛していたが現在は終了している。日本の男女のゴルフトーナメントでもTOYOTAの冠のついた大会はなく、以前に男子ツアーでレクサス選手権(The Championship by LEXUS)を2008年から3年間主催するなどしていたが現在はサポートしていない。
日本の自動車メーカーではホンダがアメリカPGAツアーで3月に開催される「ザ・ホンダ・クラシック」の冠スポンサーになっている。世界有数の自動車メーカーであるトヨタ自動車が唯一その名前を冠にしているスポーツ競技がジュニアゴルフ大会であることは意義深い。
この大会の創設時から関わってきている、大会のサブチェアマンの田頭英治氏(世界ジュニアゴルフ推進会代表)に大会設立の経緯を聞いた。
ジュニアゴルフ団体戦の世界大会という位置づけ
「この大会は今年27回目で、11回目からトヨタにタイトルスポンサーになっていただきました。14回目から愛知県豊田市にある中京ゴルフ倶楽部で開催するようになりました。大会設立の趣旨はサッカーのワールドカップのようなイメージです。6大陸の代表が集まって、今までなかった大陸を越え、地域を越えゴルフ団体戦のジュニア世界大会をやろうということで始まりました」
ジュニアの個人戦の世界大会はアメリカ・フロリダで開催されているジュニアオレンジボウル、サンディエゴで開催される世界ジュニアゴルフ選手権などがある。団体戦のトヨタジュニアゴルフワールドカップは、アマチュアのワールドランキングにポイント加算されるジュニアの試合で、年間5~6試合しかない最高ランキングの大会の1つでもある。
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