若者が次々辞める会社は「休ませ方」を知らない

必要なのは働き方ではなく「休み方改革」だ

そんな、離職を考える若者を前向きに思いとどまらせて、かつ、その本人もハッピーにする方法があります。会社も個人も幸せになれる方法。それが、「休み方改革」です。

最近の若者の根底にある“将来への不安”は、どこから生まれてくるのでしょうか。それは、“会社のことしかできない今の生活”です。会社のために、自分の時間をすべて捧げていることが、その不安を増幅させているのです。

ゴールは休めることではない

だから、その不安を軽減するために必要なのは、「会社のため」ではなく、「自分のため」の時間を彼らのなかにつくってあげること。それと同時に昔の“働き方”を押し付けるのではなく、今の時代に合わせた働き方を許容することです。

しかし、「自分のため」だと言って、会社をどんどん辞められては会社も困ってしまいます。ですので、そんな若者に対して勧めてほしいのが、「休み方改革」なのです。

「休み方改革」とは、その名のとおり、「休み方」を変えること。これまでの日本の社会は、モーレツに働くことが美徳とされてきたので、なかなか休みが取りづらい職場も多かったことと思いますが、今年4月に労働基準法が改正され、年次有給休暇の取得が義務化されたため、休みを取りやすい職場が少しずつ増えてきていると思います。

ですが、私が提唱する「休み方改革」は、労働者が労働者の権利である休暇を取得できるようになること、つまり休めるようになることがゴールではありません。本当のゴールは、それができるようになったうえで、さらに、「会社のため」に休むのではなく、「自分のため」に休めるようになることだと考えます。

例えば、週末に休みを取ることができたとしましょう。

あなたは、誰のために休んでいますか? 自分のためですか? それとも、会社のためですか?

平日の睡眠不足を取り戻すために、とにかくダラダラ過ごしたり、休み明けの仕事が気になって、休日も仕事をしたり、月曜日に疲れを残さないために体力をセーブしながら遊んだり……。

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