若者が次々辞める会社は「休ませ方」を知らない 必要なのは働き方ではなく「休み方改革」だ

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それが、今では子どもたちのなりたい職業の上位にユーチューバーが入り、2020年度より順次施行される学習指導要領(新学習指導要領)では、小学校〜高等学校の各学校で「プログラミング教育」が必修化され、子どもの頃からプログラミングを学ぶ時代に突入します。だからこそ、今の若者たちは、サラリーマンになることだけがよしとされていた過去の時代と比べると、圧倒的に働く「選択肢」をもっているのです。

それと同時に、今の若者たちは危機感ももっています。AIの発達によって、「誰でもできる仕事」がどんどん機械に取って代わられていくのを目の当たりにしています。

若者は不満なのではなく、不安

定年まであと10年、20年であれば、おそらく機械に仕事を奪われることから“逃げ切る”ことが可能かもしれません。そうなると、この現実も他人ゴトに思えるかもしれませんが、今の若者たちにとっては、まさに自分ゴト。今の仕事が定年退職する40年後まで、必ずしも同じ形で残っているとは、到底思えないのです。

さらに、それに拍車をかけるかのように、人生が100年時代に突入し、万が一、定年まで年功序列・終身雇用でなんとか働けたとしても、そのあと、今の若者たちには30年以上も第2の人生が待っています。つまり、どれだけ会社に忠誠を尽くしてサラリーマン生活を全うしたとしても、定年後には30年以上も、会社が守ってくれない“フリーランス”期間が待っているのです。

今の若者は、そんなことにも気がついています。そんなにも長い時間を自分の力で生き抜くためには、今のうちにスキルや資格も身に付けておきたいし、将来、AIに取って代わられるであろう「誰でもできる仕事」に、今この時しかない、20代、30代のすべてを捧げている場合ではない。それは、会社や上司への“不満”でなくて、彼らはただただ“不安”なのです。

そうはいっても、何も学ぶことや得られるものがないまま、せっかく入った会社をすぐに辞めることは、本人にとっても会社にとってもいいことだとは思いません。

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