「香港のデモ」に中国人が送る超冷ややかな視線 かつて憧れた香港はたいしたことなかった

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6月26日に開かれた香港でのデモの様子(写真:Lam Yik Fei/The New York Times)

セシリア・チャンはどちらかというと、香港の抗議者たちに賛同するだろうと思われるタイプの中国人である。アメリカの一流大学に通った彼女は、外国メディアからニュースを得ている。過去4年間香港の金融業界で働いてきたチャンが中国本土に戻る予定はない。

だが彼女は、香港の人々がなぜ街頭で抗議デモを続けるのか理解できないと言う。それどころか、デモをやめるべきだと考えている。

香港は勢いを失いつつある都市

「香港の景気は今年落ち込むだろう。あれだけストライキが起こったのだから」とチャンは言う。「どうして何の利益にもならないことをするのか、私にはわからない。こんなことをして何が得られるというのだろうか」。

香港から中国本土への犯罪容疑者の引き渡しを認める法案に対する抗議活動に、多くの中国人が反対するのはそれほど驚くことではない。彼らが目にする報道は、中国政府による検閲を受けたものに限られるからだ。

意外なのは、事態の全体像を知る中国人でさえ、その多くが同じように考えていることだ。

中国では独自に世論調査を行うことが許されていないため、香港に対する世間の考え方を評価したとしても推測の域をほとんど出ない。しかし筆者が知る教養のある中国人、つまり国外に出る機会があり、グローバルなインターネットを目にすることができる中国人の大多数が、抗議者たちは時間を無駄にしていると考えている。

それよりも香港の再建に努めるべきだと彼らは言う。彼らは香港を、かつては繁栄への光であったが今ではその兆しを失いつつある都市と捉えている。

香港に対する中国の強硬路線を示唆する彼らの見方は、プロパガンダを超越するものだ。大半の中国人が香港をどう見るか、転じて自国をどう見るかが、根本的に変わってきていることを示している。これは、「中国モデル(China Model)」としばしば称される成功、つまり個人の権利を犠牲にして得られた経済成長に対する、根深い信念を反映している。

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