そもそも今のマイナス金利時代、100万円が150万円になることすら絵空事のようなもので、まずはこの「金融庁のお墨付き商品」のような勧誘から逃げることが一番のリスクヘッジです。
しかし、残念ながら、というか予想通り、いくつかの報道を見るとカモネギたちはすでに喜んで行列をなし、狩られつつあるようです・・・・・・どうやら「味噌」まで背負っていた様子・・・・・・(涙)。
余談ですが、投資の記事によく出て来るNISA(少額投資非課税制度)というのは、われわれ専門家から見ても、お薦めできる商品ではありますね。NISAは非課税限度枠が大きく、ある意味「どう運用をしても負けない」(非課税だから)商品なので、むしろまだ申し込んでない場合、これは早めに入った方がいいかもしれない。
「家を売る」「仕事を続ける」・・・選択肢はいくらでもある
それから、もう一つ。金融庁の報告書では収入は21万円で支出は26万円(65歳以上の夫と60歳以上の妻の場合)だとかいうわけです。もちろん、みんなが赤字だと決めつけた書き方をしているわけではありませんが、ワタクシは今、日常の生活では正直そんなに使っていません(笑)。
例えば、家のあるなし、などにもかかわる問題ではありますが(ワタクシは持ち家なし、賃貸)、支払いの前提が「年齢が変わっても未来永劫変わらない」という前提は非常におかしいですよね。ワタクシの場合で言うと30代のころは月に60万円ほどは絶対に生活費がかかっていました。これは子供の教育費などの比率が、非常に大きいわけです。
しかし、ワタクシの生活費を計算すると夫婦2人(還暦手前)で19万円ほど。「年金の金額内」になってしまっています。いろいろなケースを拝見していると、住宅ローンの返済という項目が60歳になってものしかかっていたり(もちろんそういう人はいるでしょうが)、不思議な支払い項目がたくさんあります。今は住宅が余っていますから、さっさと売って小さな賃貸に切り替えればいいことです。
さらに、不思議なのは今まで元気に働いていた人が、なぜ突然仕事を止めるという前提に立つのか?
奥様がスーパーのレジ打ちで月12万円、ご主人が警備員の仕事で月16万円稼げばどうなりますか?年金と合わせて月50万円を超えますから、もう楽勝でしょう。この程度のバイト先なら、東京でも地方でも事欠かない。60歳を過ぎて例えば「マッククルーデビュー」とか、おしゃれじゃないですか??どうしてこの議論からは「バイトする」、という当たり前のことが「欠落する」のでしょうか。
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