フェイスブックの暗号資産リブラは買いなのか リブラに対する「6つの警戒」を真剣に考える

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フェイスブックの暗号資産リブラが2020年に登場へ。「ディープインパクト」があることは間違いない(写真:josefkubes/iStock)

フェイスブックが、ブロックチェーンを使った暗号資産(いわゆる「仮想通貨」)「リブラ」を2020年からリリースすると発表した。

ついに「大物」が参入してきた!

全世界に27億人と言われるフェイスブックのユーザー同士が、お互いの商品やサービスの対価としてリブラで決済ができたり、リブラで送金ができたりするようになる状況が想像できる。

そもそもリブラが本当にスタートできるのかまだ不確かだし、その詳細も不明だが、今のところ、(1)ブロックチェーンを使ったいわゆる仮想通貨のようなデジタルデータとしての資産であり、(2)ドル・ユーロ・円(たぶん?)のような複数の法定通貨建ての安全資産保有を裏付けとして発行され、(3)送金や決済に使用できる、といった属性が報道されている。

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上記の一般的な意味を考えると、履歴を書き替えることができないそれなりに強固な価値の取引システムであり、法定通貨のバスケットが背後にあるので交換価値が安定していて、銀行やカード会社等に高い手数料を払わなくても低コスト決済や送金が可能になるということだ。

リブラが普及すると、ごく直接的には、リブラで買い物ができるし、国内にも海外にもリブラで送金ができるような状況が想像できる。加えて、将来は、リブラ建てで貿易ができたり、リブラ建ての借金ができたり、リブラ建ての資産で資産運用ができたりするようになるかもしれない。

リブラの大雑把なイメージは「庶民が安価に使える、デジタル化された、SDR(IMFのバスケット通貨)」だろうか。これは、なかなか便利ではないか。また、とくに新興国でだが、銀行口座を持っていない人を金融取引に取り込むことができるのはいいことだろう。

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