さて、恒例の競馬コーナーだ。週末は福島競馬場で七夕賞(7月7日11R、距離2000メートル)が行われる。JRA(日本中央競馬会)の重賞競走の中で七夕賞は最も予想が難しいレースではないだろうか。JRAのホームページには「過去10年では、単勝10番人気以下の馬が3勝を挙げ2着1回3着4回と、下位人気馬の好走が多い印象だ」とある。
季節柄、一流馬は出ない。サラリーマンで言うと役員候補から漏れた部長クラスの生き残り競争のようなドングリの背くらべ的なメンバー構成で、しかもハンデ戦だ。加えて、気候的に馬の調子の維持が難しい時期に行われるし、梅雨の終盤と言うこともあり、しばしば重馬場になる。また、小回りの福島コースに多頭数がひしめいて走るので、展開の紛れが生じやすい。
「7月7日の七夕当日に行われるのだから!」(枠連の7−7は過剰に売れるだろう)などと興奮して、このレースで大勝負するのはやめたほうがいい。
超難解な七夕賞の本命はクレッシェンドラヴで
さて、本命としてはクレッシェンドラヴを期待する。前走の福島民報杯の大まくりから粘り込んだレースぶりが強かった。右回りに良積が集中しており、重馬場にも勝ち鞍がある。本連載の執筆者の1人である「かんべえ先生」(吉崎達彦さん)のお好きなステイゴールド産駒だ。どうやら週末、先生は福島に「旅打ち」に赴かれるようなので、先生の応援付きなのも心強い。
展開はどちらも逃げたいタニノフランケルとマルターズアポジーが出ているので、タフな馬場なのにハイペースになって、ゴール前が混戦になるレースを想像している。
対抗にカフェブリッツを狙う。池江泰寿厩舎はこのレースに2頭出しだが、人気になりそうなストロングタイタンは、この後の新潟大賞典向きと見る。今回は、ダートから芝に移って4戦、どうやら芝向きだったらしい遅咲きの芝馬であるこちらのほうが面白いのではないか。54キロのハンデは恵まれた。
単穴にはアウトライアーズを選んだ。現在5歳で前走は大敗しているが、3歳時にはスプリングステークスで後に出世したウインブライトと半馬身差の2着がある。
何が来てもおかしくないレースなのだが、ハンデ戦では必ず買っておきたい最重量ハンデ馬のミッキースワロー、横山典広騎手の選択が不気味なロードヴァンドール、スタミナのあるソールインパクトを押さえておきたい。6頭の3連複ボックスを買って波乱に備え、勝負馬券は本命対抗の馬単裏表としたい。
くどいようだが、「大勝負はしない」。かんべえ先生とも親交のある関係者(大勝負好き)が聞いてくれるといいのだが……。
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