えー、世間は「老後に2000万円の貯金が必要だ!!」という話でかなり揺れてますね。さらには「還暦の貯蓄額25%が100万円未満 2000万円に遠く届かず」(共同通信社)などという報道もあり、「おいおい、ほんとにどうするんだ」、という気にもさせられます。
「老後2000万円問題」でやってはいけないこととは?
まあ、経緯はいろいろあるにせよ「老後に2000万円」などということを言い出す役所も「無責任」だとは思いますが、この問題の注意点は、明らかに他の所にあります。
「一番やってはいけないこと」を、絶対にしないことです。
「あー、おれは200万円しか貯金がないよ」、とか急に心配になって、ハイレバレッジだったり、元本返済すらも危ういトルコや南アフリカなどの国の「劣悪な債券」などを取りに行くことは、絶対に避ける。要は「鴨葱」(カモネギ)にならないように。これが最大の注意点です。
今回は、金融庁が間接的にお墨付きを与えちゃったわけです。「足りませんよ」と。なので、ワタクシに言わせれば、極端すぎると叱られるかもしれませんが、一斉に金融機関に号令を発して「個人の運用に力を入れろ!! 手数料をむしり取れ!!」といったも同然で、個人の運用の奪い合いにお墨付きを与えちゃったも同然なわけです。
「ほら、金融庁も足りないって言ってますよね。え?貯金200万円しかないんですか?ダメですね~、では金融庁もお墨付きの、この個人向け外貨建て変額保険(実際にはお墨付きなどない)があります。200万円なら最大1000万円になりますので、早く始めましょう!!」などと言われて乗ったら、それこそ人生「ゲームオーバー」です。
200万円が1000万円になるなんてことは、レバレッジ5倍ですから、通常の金融商品ではありえません。200万円に対する5倍のレバレッジはダウンサイドに関してもほぼ同様ですから、つまり200万円が40万円になるリスクを覚悟して運用する・・・羽目になります。例えば安心して大手銀行に預けたつもりが40万円になっちゃったらそりゃ、びっくりでしょう(笑)
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