G20首脳会議は米中貿易戦争を止められるのか

「サミットに失敗なし」の格言は生きている

2018年のG20集合写真。今年のG20での位置関係はどうなるのか(写真:AP/アフロ)

いよいよ6月28・29日は大阪でG20首脳会議が開催される。世界各国から「スイートルームじゃなかったら、あたしゃ泊まりませんぞ」というVIPたちが、大挙して押し寄せてくる。警備も交通規制も取材も野次馬も大変なことになるだろう。大阪市内の皆様におかれましては、まことにお疲れ様です。

G20サミットの参加者は20カ国だけじゃない!

この連載は競馬をこよなく愛するエコノミスト3人による持ち回り連載です(最終ページには競馬の予想が載っています)。記事の一覧はこちら

G20だから、単純に19カ国の首脳が訪日するのだろうと思っている人がいたら、この場で考えを改めてもらわなければならない。G20サミットのメンバーは、以下のように膨大な数なのである。

G7:フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、欧州連合(EU)
新興国:アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、インド、インドネシア、メキシコ、韓国、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ(と、ここまでをすべて足して19カ国+EU=20になる)
招待国:オランダ、スペイン、シンガポール、ベトナム
地域代表国:ASEAN議長国(タイ)、AU議長国(エジプト)、チリ(APEC議長国)、セネガル(NEPAD議長国)
国際機関:国連(UN)、国際通貨基金(IMF)、世界銀行、世界貿易機関(WTO)、国際労働機関(ILO)、金融安定理事会(FSB)、経済協力開発機構(OECD)、アジア開発銀行(ADB)、世界保健機関(WHO)

これだけ多くの人が集まってくると、仮に1人10分話しただけでも大変な時間になってしまう。なおかつ会議は1日半しかない。事前の準備(とくにロジ関係)も膨大なものとなる。どう考えても、実のある議論の場としては参加者が多過ぎよう。

こんな会議が今年で14回目となる。議長国は19カ国で回していて、来年はサウジアラビアの番となる。例のムハンマド・ビン・サルマン皇太子が議長役を務めるわけだが、いいんですかね、あのジャマル・カショギ氏殺害事件のことは。ちなみにまだ議長を務めていないのはイタリア、インド、ブラジル、南アフリカ、インドネシアの5カ国である。

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