「グーグル翻訳」で世界と仕事する84歳の英語術

ノリは「大阪人」くらいでちょうどいい

それでもいいんです。不完全でも人前でやってみる。それが、上達への道だと信じているからです。まさに、「英語は度胸」です。

グーグル翻訳でいいじゃないですか

さらに、最近は便利なサービスがあるんですよ。それは、グーグル翻訳などコンピューターの翻訳。例えばグーグル翻訳のサイトの入力欄に日本語を入れると、隣に英語の翻訳文を表示してくれるんです。「ドラえもん」の「ひみつ道具」が現実化したようで、本当に便利です。英語だけでなく、ドイツ語、フランス語、イタリア語、中国語、韓国語など、100以上もの言語に対応しています。

私はアメリカのテレビ局から「高齢のアプリ開発者を取材したい」と問い合わせがきたときも、グーグル翻訳で乗り切りました。送られてきた質問表の文章を全部コピーして、グーグル翻訳の入力欄に貼り付けたんです。それを読んで日本語で回答文を書き、またグーグル翻訳にコピーして貼り付ける。

今度は、「日本語から英語へ」という翻訳をするのです。翻訳された英語をそのままメールで送りました。それが、30分後には世界中に配信されていたというのだから、驚きです。このニュースがきっかけとなり、私はアップル社の世界的な会議に招待されました。本当にグーグル翻訳さまさまです。

グーグル翻訳を使ったことがある人は、このエピソードを聞いてぎょっとするかもしれません。

「え、あんなつたない文章をメディアに送ったの?」と。

確かに、グーグル翻訳は文章を直訳してくれるだけなので、ニュアンスが伝わらない、少し意味が違う、といったことも起こりうると思います。

でも、テレビ局に送った回答を、後日、英語のわかる友人にみてもらったところ、「9割は合っている。伝えたいことは伝わっている」とお墨付きをもらいました。主語と述語をはっきりさせた日本語を書く、など入力する際のコツはありますが、短い文章なら十分に使えるレベルなんです。

しかも、コンピューター翻訳の精度はどんどん進歩しています。音声を流すだけでマイクで拾って文章化し、それを翻訳するなんていう機能もできてきています。それってもう、同時通訳機ですよね。

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