年始に立てた抱負を実現する人、しない人 なぜ、7割以上の人が抱負を実現しないのか

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やはり、いいとは思えません。仕事人としての成長を止めることになるだけです。仮に会社が目先の(やるべき)仕事だけをやるように求めてきても、やりたい仕事を放棄してはいけません。

《やるべき仕事は目先の評価に必要な仕事》
 《やりたい仕事は将来の評価に必要な仕事》

と心の中でつぶやいて、やりたい仕事に対する時間を作り出すことにこだわるべきです。私も、目先の仕事に忙殺されても抱負を実現するため、早朝などの時間帯を使って何とか時間を捻出するように心掛けてきました。もしかしたら、上司に気づかれて

「やりたい仕事ばかりに時間を割いても、会社は評価しない」

と言われてしまうかもしれません。でも、それならば、たとえば年初の3カ月間はやるべき仕事に集中して、4月からやりたいことを再開してはどうでしょうか。

いずれにしても1年の抱負を途中放棄するのは避けたいものです。希望や夢が込められた抱負を、つねに職場で抱きながら仕事に取り組んでいただきたいと思います。そして、翌年に、前年に立てた抱負を振り返ったとき、「実現できた」と自分をたたえられる1年にしたいものです。さて、最後に当方の抱負ですが……それは内緒。社内で社員にだけ伝えます。広く公表して、監視の目がないと実現しないといっておきながら……すいません。

高城 幸司 株式会社セレブレイン社長

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たかぎ こうじ / Kouji Takagi

1964年10月21日、東京都生まれ。1986年同志社大学文学部卒業後、リクルートに入社。6期トップセールスに輝き、社内で創業以来歴史に残る「伝説のトップセールスマン」と呼ばれる。また、当時の活躍を書いたビジネス書は10万部を超えるベストセラーとなった。1996年には日本初の独立/起業の情報誌『アントレ』を立ち上げ、事業部長、編集長を経験。その後、株式会社セレブレイン社長に就任。その他、講演活動やラジオパーソナリティとして多くのタレント・経営者との接点を広げている。著書に『トップ営業のフレームワーク 売るための行動パターンと仕組み化・習慣化』(東洋経済新報社刊)など。

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