年始に立てた抱負を実現する人、しない人 なぜ、7割以上の人が抱負を実現しないのか

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《やりたいと思うことをやっている自分を、つねに想像してごらんなさい。 まもなくあなたに奇跡がおきます》

と説くのは、かの有名なマーフィの法則。年始は気持ちがリセットされたタイミングで、やりたいこと=抱負を素直に想像しやすい時期と言えるでしょう。

職場で抱負を公言するメリット

さて、皆さんは今年の抱負を立てましたか? 最近は(年始に)社員が抱負を立てる機会を提供する職場が増えています。取材した食品商社は

「毎年の仕事初めで、全社員が今年の抱負を書き初めします」

ということ。また、あるWeb系開発企業では「自分の技術を詰め込んだWebサイトを立ち上げること」といった抱負を、社員同士で共有できる社内掲示板を開設したそうです。

ある外食企業では「今年中に店長になります」などと抱負を朝礼で宣言する機会を準備していました。

当方も若かりし頃、「営業で売り上げナンバーワンをキープする」と抱負を「書き初め」して、机の上に掲げたりしたものです。一見するとベタな取り組みですが、意外と、効果は絶大でした。心の中で独りで思っているだけの抱負は頓挫しても、誰も気づきません。それに対して、ほかの人に公表したり、社内で共有された抱負には、

「このままじゃ売り上げナンバーワンは難しいのではないの? 頑張って」

と、(監視する)目が存在するのです。マラソンで沿道の応援があると、疲れていても力が湧いてくるのと同じようなもの。抱負が共有されることは、あなたにとって、プラスに働く可能性が大きいといえます。

なぜ、7割の人が“抱負倒れ”になるのか?

ただ、現実には、年始に立てた抱負をぞんざいに扱っている人も多いようです。昨年立てた抱負は実現しましたか? 残念ながら、毎年のように実現できない人が大半のようです。

リビジェン社の調査によると、2013年の年始に立てた抱負を実現できたと感じている人は3割以下。そもそも、抱負を覚えていないと回答した人も1割近く。7割以上が実現できない抱負とはいったい、何のためにあるのか? 私が親しくしているエンタメ系の人事部長に尋ねてみると

・充実した1年を過ごしたい(具体性に欠ける)
 ・英語力をアップしたい(測定が難しい)

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