皆さん、デビットです。いよいよ元号が令和になりました。この文字どおり歴史的瞬間に日本にいられたことを幸運に思います。令和は私の好きな万葉集からきている文字とのことで、ますます興味を持ちます。
万葉集は和語(やまとことば)を用いた歌で構成され、歌は詠み手の心情をストレートに詠んだものが多く、素朴でとても魅力的な歌集です。万葉集の時代、つまり漢字を使い始めた頃日本人はもともと文字を持たない自分たちの言葉(やまとことば)に、海外の文字である漢字の音を適用し万葉仮名を発明しました。
これはこれですごいことだと思うのですが、本当のすごさはその万葉仮名を音読み訓読みという仕組み(漢字仮名交じり文)に発展させたところです。日本語を学んだ外国人を代表してコメントすると、ただでさえ漢字を覚えるのは大変なのですが、そのうえに読みが訓読みといくつもの音読みがあるので、この漢字の読みのバリエーションを覚えるのは日本語をさらに複雑なものにしていると感じます。
中国が使わなくなった発音が残っている
同じ音読みでも例えば「明」を「ミョウ」と読むのか「メイ」と読むのか「ミン」と読むのか。どうしてこのような複雑なことになっているのか、日本語を勉強し始めたころまさにこの連載のタイトルにもなっている「気になる日本語」だったので少々勉強しました。
実は1つの漢字に音読みが複数あるのは呉音、漢音など年代による中国語側の発音の違いからくるものです。本家(?)の中国がとっくに使わなくなった発音が日本語の中にはまだ残っているのは興味深いですね。もし現代中国語でも同じ読みのままでいてくれたら、もう少し中華料理店での注文もスムーズにできるのですが。
少々前置きが長くなりましたが、今回のテーマは英語の中にある外来語です。前回「和製英語」について書きましたが、英語の中の外来語も少しやっかいです。突然ですが皆さんは以下の英語が何を言っているかわかりますか?
「この飛行機の最高速度はマックいくつだい?」
「レンワールはWi-Fiも使え便利だよ」
「10月にミュニックに行ったことがあるかな?」
「チェアマンマオの写真がある広場の名前は?」
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