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「レンワールでお茶する」とはいったい何か ちょっとやっかいな英語における外来語

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さて順番にみていきましょう。まずマックです。私の母国カナダでは速度をハンバーガーの数で表しているわけではなく、これはMach、つまりマッハです。おなじパターンでクラシック音楽の偉大な作曲家Bachは「バッハ」ではなく英語圏では「バック」です。

レンワールは印象派の画家「ルノワール=Renoir」で喫茶店チェーンとしてもおなじみですね。ミュニックは、ミュンヘン。10月になるとオクトーバーフェストというビール祭りがあり、やはり10月にドイツに旅行に行くならミュニック、おっと、ミュンヘンには足を延ばしたいところです。

英語では基本的に英語読みにしてしまう

さて、もうおわかりですね。日本では、固有名詞は現地の言葉を外来語として取り入れているのに対し、英語では基本的に英語読みにしてしまいます。そのため、人名や地名の会話をするとかみ合わないことが多々あります。そのような違いがあると理解すれば、ああまただな、これはフランスの地名だから通じないかも、という想定をしておけますし、ちょっとしたプチ情報として相手に伝えると会話が弾むかもしれません。

例えば大聖堂で有名なドイツの都市ケルンはなぜかオーデコロンがおみやげ物で人気なのです。ヒントとしてケルンは英語では「コローニ」です。ケルンは実はフランス語で「コロン」であり「eau de Cologne」は「ケルンの水」という意味なのです。

しかし、知っていれば何でもないこれらのことも、知らないとなんのことか通じず、アレ?アレ?となります。前回のこのコラムのタイトルが「恥ずかしい『罠』」となっていましたが、これに対し何人かの方のコメントで「英語ができないことを恥ずかしがる必要はない」というご意見をいただきました(タイトルは編集部がつけているのです)。

私もまったく同意見で、この例を見てわかるとおり、日本語と英語でルールが違うだけで、どちらかが無知でそれを恥じるというものではありません。

とは言え、恥かしい気持ちもすごくよくわかります。私は高校のときに交換留学生で野球の強豪校横浜商大高校に留学したのですが、そのときまったく日本語が話せず、恥ずかしがってなかなか日本語を使おうとしませんでした。

しかし何カ月たっても、まったく友達もできないので、これはまずいと思って、恥ずかしいという思いを捨てとにかくしゃべる、聞く、書く、どんどん間違いをしながらなんとかこのレベルの日本語が使えるようになりました。私は今でも人前で「てにをは」を間違えると耳が赤くなります。日本の人は誰も私の日本語を聞いて笑ったりはしないのに、ですね。

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【さて、「チェアマンマオ」とは何か】

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