デビットです。梅雨の季節になりましたね。雨の日の通勤は嫌なものです。通勤といえば世の中は「働き方改革」ということでテレワークの取得を奨励する会社が増えているようです。
私の会社でも基本的に日数に条件を設けずにテレワークを取得できる「無制限テレワーク制度」を導入しています。そんなことをしたら社員が会社に来なくなって、業務に支障を来すのでは、と心配になるかもしれませんが、実際にはかなりの社員が物理的に会社に来ています。むしろもっとテレワークを実施してもらうにはどうしたらいいか、私たち経営陣は頭を悩ませています。
外部のアンケートなども実施してみると、テレワークを利用できない理由としてミーティングに参加できないから、という回答が4割もありました。テレワーク先からミーティングに参加できないのは、会議システムなどのインフラ面の制約もあると思いますが、Face to Faceのときに比べ、どうしても情報量が減ってしまいますので、それを嫌ってわざわざ会社まで来る人も多いのではないかと思います。
というわけで今回のテーマはミーティングで注意したい英語と日本語です。
「Excuse me」程度では割り込めない
「あのう、私からも発言させていただいてよいでしょうか……」。
これはNECパーソナルコンピュータに長く働いている社員が、レノボとのジョイントベンチャーを設立した当初、経営トップが出席する会議で恐る恐る手を挙げて発した一言です。社長が出席する会議は、基本的に社長に対する報告の場なので、いわば身分をわきまえぬ者が発言するなどもってのほか、という風潮がかつての日本企業にはあったようです。
海外の会議でもむろんそうした幹部報告や情報共有の会議もありますが、多くの場合気になった点を質問したり、異論があれば役職に関係なく自由に発言したりしてよいものです。むしろ会議に貢献する気がなければ会議に出てくるな、という風潮すらあるように思います。
とはいえ、海外の会議に出席した経験のある方ならおわかりいただけると思いますが、外国人同士の議論が活発になると、なかなか会話に割って入ることは容易ではありません。「Excuse me」程度だとまるで無視、まずは自分の主張を全部言い切るまで会話の主導権を簡単には譲ってくれません。
そうこうするうちに今度は別な人があっという間に割って入り、自分の意見をいうタイミングを逸してしまいます。日本では「会話はキャッチボール」と言ったりしますが、英語での白熱した会話はあたかもバスケットボールのようで、少々強引にでもボールを奪いにいかないと自分の意見をいうチャンスは回ってきません。
もっとも私自身は英語でも日本語でもかなり早口で、おそらく日本語の社内ミーティングでもほかの人がジャンプインしにくいのではないかと、この点は日々反省しています。
私のことはさておき、英語圏での会話の経験が少ない日本人の中には、英語の会議で割って入って発言するのはちょっと難しいと感じている人が多いのではないかと思います。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら