外国人がたまに言う「Good question」の真意 英語の会議でよく出てくるフレーズを知ろう

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こんなときちょっとしたTipsとしてお勧めしたいのが会議の議長役の人の名前を呼ぶことです。すると議長役が「サトウさん、なにか意見がありますか?」というような形でいったん会話を制して時間をくれるものです。少ないチャンスで的確な発言を繰り返していけば、そのうちに「アイツの意見は聞いておこう」ということになり、発言の機会も増えて周囲からの信頼も厚くなっていくのではないかと思います。

とはいえ、本気の議論になれば、時には会議中の質問で答えに窮してしまうこともあります。こんなとき非常によく使われるフレーズが、「Good question!」ですね。これは英語のミーティングやインタビューなどに出たことがある人であれば、1回くらいは聞いたことのあるフレーズかと思います。

いよいよ困ったときに出てくるフレーズ

質問を受けた側にすると実はこれ、いい質問でもなんでもなく、なかなか難しい質問をしてきたな、答えにくいことを聞かれたな、というケースで出てくるフレーズです。

その質問が出ると思って回答を準備していたんだ!という場合もあるでしょうし、本当に痛いところを突かれてとりあえず時間稼ぎをしているだけのケース。いずれにしてもなんらか問題の本質を突いた質問であることには間違いありません。その点でGood questionは本当にいい質問だといえます。

そして、いよいよ困ったときに相手が出してくるフレーズが、「Let’s talk later」または「Let’s talk it offline」です。「そのことは後で」といったニュアンスですが、ここで気をつけなければならないのは、そう言った側から後で「さっきの続きを話そう」と言ってくることはまずありません。

要するに会議の場での会話を打ち切りたかっただけであり、本当にフォローする気などないのが大半です。こう言われた後は、必ず言われた側がフォローアップをすることを強くお勧めします

会議でもう1つ、洋の東西を問わず難しいのが場の「空気」を読むことです。英語のコミュニケーションはストレートだという思い込みは危険で、やはり相手の発言から機嫌や真意を推し量らなければならないことも多々あります。ちなみにこういう場合の空気は英語では「Atmosphere」、直訳では大気圏です。まあほぼ空気ということで、このあたりの感覚は日本語と同じです。

そして、人が空気を読むと出てくるのが、厄介な「遠回しな言い方」です。いくつか例をみてみましょう。

「I don't understand」

単純に考えれば理解できなかったということですが、英語圏出身の人が英語の会議で理解できなかったということはあまり考えにくく=反対意見である、ということを遠回しに言っている可能性があります。

「I am confused」

つまり私は混乱している、という意味ですが、これも混乱しているというよりは、あなたの言っていることは訳がわからないよ、と言っていると理解すべきです。往々にして自分の意見に反対してくる割にその理由がはっきりしない、というようななんらか対立する背景があるように思います。

「May I clarify?」

確認させてほしい、ということで、これは実際によくわからないので確認したい、というニュートラルな場面で使いたいフレーズです。確認という流れでいうと、

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