平成の「就職人気ランキング」から読み解く就活 時代が激動しても大企業人気は揺らがない

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まずはこちらの動画を見てもらいたい。平成31年間の「就職人気企業ランキング」(マイナビ調べ)のトップ10を、「文系総合」と「理系総合」でそれぞれまとめている。

このランキングでは、企業を業界ごとに色分けしており、「企業」という切り口だけでなく、「業界」という切り口でも就職人気企業ランキングを考察できるようにしている。

 

なお、企業の業種分類は下記の通りとなっている。

文系学生の就職人気企業ランキングにおいて、実に20回も1位獲得しているJTBグループは群を抜いている。トップ10にも1990年を除いて、実に30年顔を出し続けていることからも景気や時代背景に左右されない人気の高さがわかる。

JTBグループは文系ランキングのトップの常連

JTBグループが含まれる観光・レジャー・ブライダル業界は、業界全体としても人気があり、平成を通じてトップ10の常連となっている。例えば、平成の前期だと「近畿日本ツーリスト」、後期ではエイチ・アイ・エスやオリエンタルランドといった企業がランキング上位を獲得している。「旅行」や「レジャー」といった、学生目線で「楽しい」「好き」と思われる点が人気の理由だと考えられる。

また、全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)といった航空会社やJR東日本(東日本旅客鉄道)といった鉄道会社が含まれる「物流・交通・航空」業界も安定した人気を獲得している。

交通インフラ関連は、社会基盤を支える仕事ということで景気に左右されずにニーズが安定している。さらに航空会社のように華やかさを兼ね備えている点が人気の理由ではないだろうか。

平成が始まってから2000年までは、NTT(日本電信電話)もトップ10の常連だった。「JR東日本と同様に、前身が国営会社かつ社会インフラに関わる事業領域という点で根強い人気を博していた。

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