存在感のある女性は自分を「客観視」できている 鏡や専門家の力を活用してみるという視点

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スタイリストによるショッピング同行サービスも利用者が増えています。クライアントの出したいイメージに合わせてトータルコーディネートを提案してくれたり、逆に本人が自分では想像できなかったスタイル、アイテム、色の組み合わせを提案してくれたりします。「こんなスタイルが似合う、意外な自分」を発見できたりするのも楽しいでしょう。

プロに「丸投げ」せずに準備すべきこと

このような外部のプロの力を、好奇心を持って積極的に活用してください。といっても、気が引ける方もいらっしゃるでしょう。私の実感では、セミナーなどの参加型のスタイルには女性は積極的なのですが、専門家に依頼するスタイルには消極的な方が多い気がします。その原因として、「相性が合わなかったらどうしよう」と必要以上に気を使うことが挙げられます。

もちろん、お互いの相性が合わないこともあります。例えば、依頼したスタイリストから好みが合わない服や、役職や専門性に合わないスタイルしか提案されないケースなどです。これを防ぐには、依頼しようとしているプロのブログ、書籍、口コミなどを見て、情報収集することが大事です。そのうえで依頼して、体験後「違う」と思えば、やめる、変える、は自由です。気を使いすぎることはありません。

ただし、利用するときには、準備もしておきましょう。それは「自分が課題と思っていること」「自分が目標としていること」を考え、自分なりに言語化しておくことです。

プロはあなたの「これを解決したい」「こうなりたい」という意図を大事にし、それに沿って提案や指導を行います。例えば、「軽く扱われないようにしたい」「上司としての品格を身に付けたい」「クライアントから信頼を勝ち取りたい」など、シンプルなものでもいいでしょう。

『「一流の存在感」がある女性の振る舞いのルール』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

中には「専門家に丸投げすれば、知らない自分に変身できる」というサービスもありますが、責任あるポジションを担う女性なら、「丸投げ」より「自分の現状や意図を理解しておく」ことを自分でできる限りしておくことのほうが成功します。

必ずしていただきたいのは、まず「なりたい自分」「与えたい印象」をしっかり認識することです。「自分を他人にどう見せたいか?」という意識したうえで、そのための「最善の振る舞い」を選ぶ、能動的な姿勢こそが大切です。「エグゼクティブ・プレゼンス」を身に付ける人に、受け身の姿勢は似合わないのです。

丸山 ゆ利絵 プレゼンスコンサルタントⓇ

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まるやま ゆりえ / Yurie Maruyama

日本初のプレゼンス・コンサルタント。アテインメンツ合同会社代表。大学卒業後、ホテル西洋銀座、ホテルオークラおよび国内のエグゼクティブ向けビジネスクラブ経営会社で、社長秘書をはじめとする要職を歴任し、一流といわれる財界人と交流をもつ。日本有数のビジネスクラブ「アークヒルズ・クラブ」設立時に中心メンバーとして参画した後、独立。数千人の財界人との交流を通じて培った「超一流とそうでない人の違い」を分析し、一流を目指す人に求められるプレゼンス(存在感)を体系化。大手電気通信事業会社、外資系コンサルティングファーム、生命保険会社などのクライアントから厚い信頼を集める。著書に『「一流の存在感」がある人の振る舞いのルール』『「一流の存在感」がある人の気づかいのルール』(ともに日本実業出版社)がある。

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