「腸活」に特化したキックボクシングの正体 「暗闇フィットネス」の新たなスタジオとは

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今回、新たに開発されたのは「BRO_MIX1FLORA(ビーアールオーミックスワンフローラ)」、すなわち、“美腸プログラム”だ。大きな特徴は、ワークアウト=運動と、腸内細菌検査の2つから成り立っていること。

まずワークアウトだが、サンドバッグにパンチや蹴りを入れる「サンドバッグキックボクシング」が主体となっている。腸の構造、腸腰筋、股関節の可動域という3つの視点から組み立てられており、通常のプログラムに比べ、腸を活発にする動きが取り入れられているのがポイントだ。

大腸は小腸からつながって体の側面を通る「上行結腸」、お腹を横切る「横行結腸」、また体の左側を通って下に向かう「下行結腸」、出口に近い「S状結腸」の4つで構成されている。

プログラムを組み立てたベンチャーバンク・バーネススタイルプロジェクトリーダーの知念由純氏の説明によると、「このうち、体の両側を走る腸は動かない構造になっているが、横行結腸、S字結腸は動かすことができる。前後・縦に体を動かすことによって上下の腸をゆらし、体幹をひねる・回すといった体の動きにより側面の腸に刺激を与える」のが狙いという。

大腸は自律神経が司る、不随意のぜん動運動によって消化したり、排便を促す仕組みになっている。また一般的にも、お腹周りの筋肉を動かすと腸の動きが活発になり、便秘予防や解消に役立つことは知られている。プログラムは、さらに、アクティブに腸を動かすことにより、腸の活動を促すというものだ。

また、腰椎と大腿骨を結ぶ筋肉群、「腸腰筋」を鍛えたり、股関節の可動域を広げることによっても、体幹のインナーマッスルを整え、腸の働きを健康に保つ。

元K-1チャンピオンの魔裟斗氏が監修

その眼目が「ニーキック(膝蹴り)」にある。膝を曲げて足を持ち上げ、回転をつけて膝で蹴りを入れるニーキックでは、1回の動作のなかに、さまざまな股関節の動きが入っているため、股関節の柔軟性アップや筋力アップが効率よく行えるのだという。

魔裟斗氏によるニーキックのデモンストレーション(編集部撮影)

プログラムではステップ546回、パンチ685回、キック322回、ニーキック156回、合計1163回の手足の繰り出しが取り入れられている。また、動作の合間には、重心を前後に細かく移動させるフットワークも取り入れられている。

そして美腸プログラムをはじめ、バーネススタイルにおいてキックボクシングプログラムを監修しているのは、元K-1チャンピオンの魔裟斗氏だ。体験会にも登場し、コンセプトの説明や、体験会参加者へのレッスンなどを行った。

魔裟斗氏によると、バーネススタイルのキックボクシングには、魔裟斗氏が訪問したオランダのシステムを取り入れているという。その1つが、サンドバッグに、パンチやキックを当てるポジションを示す1~8までのナンバーを描き入れるアイデアだそうだ。

キックボクシングの動きに慣れていない初心者でも、トレーナーがかけ声で示す番号にパンチやキックを当てればいいので、わかりやすく、プログラムに早くなじむことができる。

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