「腸活」に特化したキックボクシングの正体 「暗闇フィットネス」の新たなスタジオとは
まずはレッスンの環境から説明しておきたい。銀座店の定員は39人。うれしいのが、各自に1つ、サンドバッグが割り当てられていることだ。
サンドバッグの奪い合いが生じることもなく、途中で休みたくなったときに、周囲に気兼ねを感じることもない。室温は30℃、湿度約65%というホットヨガに近い環境になっている。この環境は、血流や発汗を促し、筋肉を動きやすくすることが知られている。
まずは部屋を暗くし、自分の呼吸を意識して、1分間の瞑想を行う。外界のことを忘れて、これから行うレッスンへの集中力を高めるのだ。
足元の構えは、両足を肩幅に開いた基本の構え、左足を前に出した基本スタイル、右足を前に出したサウスポースタイルの3種類がある。前に出している足とは逆の手でパンチを繰り出す。
サンドバッグには、ヒットする位置を番号で示してある。右パンチは2、4、左が1、3、左キックの高い位置5、7、低めの6、8という具合だ。
短時間で効果を上げるインターバルトレーニング
初心者には15分の動作説明があったのち、30分のワークアウト開始。トレーナーが動作や当てる位置の番号について、英語で指示してくれる。
が、初めての場合、多くの人はとっさに対応できないだろう。英語ということもあって、動作替えのタイミングが聞き取りにくく、次の動作がわかりにくい。
足元の構えとパンチの関係がちぐはぐになったり、パンチもキックもしていないときにとる前後のフットワークの動作が単にジャンプしているだけになったり、と、いかにも格好悪い有様だった。
筋肉が硬いので柔らかくはずむことができないため、足腰への負担も気になった。またニーキックなどの腸に効かせる動作も、すでに体幹が硬い人では上体を傾ける格好になり、思い通りの効果が得られないのではないかと感じた。
また、隣のサンドバッグとの距離が、比較的近いため、トレーナーの指示と違う脚でニーキックなどをした場合、隣の人とぶつかってしまう可能性がある。間違えないようにするか、「お互い様」と、快く譲り合う精神が必要だろう。
ただし上記は、一般的な人に比べひときわ体がなまっている筆者の感想。一般的な人であれば、プログラム前に余裕があれば、ストレッチなどを行っておくとよいのではないだろうか。
また、体験会はふつうのレッスンより多くの動作を組み込んでいたとのことで、ちょっと複雑なプログラムだったことも関係している。実際のレッスンでは、初級、中級、上級などに分かれており、初級では動作を減らし、シンプルに組み立てられているそうだ。また、メイントレーナー、サブトレーナーが各1人ずつスタジオをまわり、アドバイスをしたり、一緒に動作をしてくれる。
10分ワークアウトの後、1分間、水を飲み汗を拭いて小休止をとる。短時間で効果を上げるインターバルトレーニングの方法だ。
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