「指しゃぶり」と「爪噛み」はむしろ身体にいい シカゴ大教授が教える「最強免疫力」の育て方
子どもが土を食べても大丈夫?
前回(「子どもを『花粉症にさせない』ためにできること」)、牧場の家畜やさまざまな種類の植物にさらされると、アトピー、アレルギー性のくしゃみ、食物アレルギー、ぜんそくのリスクが減ると書いた。だから出かけるなら牧場をお勧めする。
さらに、お子さんをお持ちの方に、田舎、郊外、市街地の公園などどこにいても心にとめておいてほしいことがある。お子さんには自由に土で遊ばせよう(食べてもいい)。
土壌は微生物の観点から見れば天国のようなもので、1グラムにつき10億個以上の細菌や、多くの真菌とウイルスを含んでいる。そこの地面の周辺に動物のふんがたくさん落ちていれば話は別だが、土壌にお子さんが病気になるような微生物は滅多にいないと安心していい。
それは免疫系を訓練してくれる複雑な微生物群集のすばらしい源泉だし、これらの微生物にお子さんをさらす絶好の機会だ。
もちろん、お子さんの免疫系の機能が損なわれていたり、非常に弱って衰えていたりすると、その弱みにつけ込んで病気を重くするような細菌が土壌にまぎれ込んでいる可能性はある。それでも、その可能性は低い。