お疲れ女子がディープにハマった「銭湯」の魅力 老舗銭湯をイラストで紹介する「銭湯図解」

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東京なら12歳以上は1人460円。ジェットバスもあれば電気風呂もある。お湯もサウナもいろんな種類があります。場所も街中が多く、ランニング後に寄って汗を流すとか、銭湯帰りに近くの居酒屋で一杯とか、人と街のつながりをすごく感じられる場所。その街の個性をいちばんとどめているのも銭湯ではと思います。

突っ込みドコロが多いのがいい銭湯

──職場以外の、別の居場所を探してる人には絶好の場かも。

塩谷歩波(えんや ほなみ)/1990年生まれ。2015年早稲田大学大学院(建築学専攻)修了後、都内の有名設計事務所に入社。2016年末から銭湯の建物内部を俯瞰図で描く「銭湯図解」をSNS上で発表。2017年3月に小杉湯へ転職。Web媒体「ねとらぼ」や雑誌『旅の手帖』でも連載を持つ。(撮影:今井康一)

お湯につかって話をしていても、「ごめん、のぼせたからちょっと行くね」と次へ移動していくので、会話が軽やかなんですね。それもすごく居心地がいいと思うんです。長話したければすればいいし、突っ込んだ話になるのが嫌だったら、「のぼせた」って言って出ちゃえばいい。とくにかつての私のように、疲れ果てて心を閉ざしているような人なら、銭湯は安いからいつでも行けるし、体を温めることが健康にもいい。いろんな人がいて軽いおしゃべりをする。リハビリに最適な場所です。

──これまでに何軒くらい回ったのですか?

200軒くらい行って、そのうち描いたのが60〜70軒。

──ここは描かなくていいや、というのも中にはある?

うーん、まあまあ、ある程度は。あまり元気がない銭湯は描きにくいかなと思います。もうずっと同じ状態で運営しているようなところや、最低限の掃除で済ませてるような銭湯さんは、正直元気がない感じがします。おじいちゃん、おばあちゃんでやっているところなどは肉体的にキツい部分もあるので、それはそれでしょうがない。まあ銭湯ごとに事情があると思うので、あまり悪くは言いたくないです。ただ、すごい投げやりな感じで番台に座られると、「ん?」って気分にはなりますけど。

──塩谷さんにとって“いい銭湯”とは?

突っ込みドコロが多い銭湯! 例えば、千葉・習志野の「クアパレス」など最たるもので、ロココ調の絢爛(けんらん)な脱衣所や化粧室、浴室も天使の彫刻など装飾だらけでまるでベルサイユ宮殿。シャワーを出すとLEDでノズルが光るとか、サウナの中にテレビが4台あるとか、何かちょっと変なんです(笑)。

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