今季好調の湘南ベルマーレが変貌を遂げたワケ 梅崎選手が語る「個人と組織の成長」の秘訣
曺監督は、この監督室での出来事以外にも、さまざまな言葉をかけてくれて、若かった頃の強い気持ちを思い出させてくれました。
僕は高校生の頃からサッカーノートをつけているのですが、大分で残留争いをしていたプロ2年目のノートを見返せば、19歳の僕は「俺が決める」「俺が変える」「俺が救う」という言葉を何度も書いていました。そうした気持ちが当時、大分のJ1残留と、その後の浦和レッズ移籍につながったのだと思います。
それまで、チームプレーとはそれぞれが自分を抑えてうまく協調することだと思っていたけど、そうじゃない。曺監督と話をすることで、それぞれの強みを発揮しながら団結して戦うことが本当のチームプレーなんだと肌で感じることができました。
どん底こそ成長のチャンス
昨季、ベルマーレでの残留争いが佳境に入ってから、若いときに書いたノートを読み返しては、気持ちを高めました。残り3試合となったガンバ大阪戦のときにも、サッカーノートには「俺が決める。その意識で絶対勝負するんだ。逃げたらダメだ」と記しています。
最近は、ノートを書いた後にスマホで写真に撮っていつでも振り返られるようにしているので、何度も読みました。
そうすることで、「残留争いはむしろチャンスだ。自分がヒーローになる。俺が救うんだ」という強い気持ちを持ち続けることができました。それがラスト2節、浦和レッズ戦と名古屋グランパス戦でのゴールにつながったと思います。
ロッカールームと監督室。この2つの場所で、昨季のベルマーレ、そして僕は生まれ変わることができました。どん底に落ちたときこそ、成長するためのヒントがある。32歳になった今、僕はそう確信しています。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら