夫の出張に「嫉妬する妻たち」のコンプレックス 「あなたは休めていいよね」に隠れたホンネ
それと、もう1つ、夫の皆さまにお伝えしておきたいこととして、妻が出張に行く大変さ、というのもあります。
私の知り合いの先輩ママの話ですが、「子供がまだ小さかった頃、自分が出張に行くときは、たとえ1泊でも、1カ月以上前から、夫と母の予定を確認して調整したり、出かける前日には保育園の持ち物を準備しておいたりと、とても大変でした。なのに、夫は『来週1週間シンガポール出張になったから』とか、勝手に直前に決めてくるんです。この十数年間、ほんと理不尽だなあと思い続けてきました」という声を聞いたことがあり、ほんと、その通りだなあと思いました。我が家でも、夫は出張の予定を私に許可無く決めてきますから。
妻は「外泊しにくい」という理不尽
試しに、先日、私も1泊の出張を勝手に決めて、夫婦で共有しているグーグルカレンダーにしれっと入れておいたら(わりと先の予定)、それに気づいた夫から「俺、この日夜予定入ってるからお迎え行けないよ」と却下され、その後、大げんかになりました。結局、私の母にサポートしてもらうことになりそうですが、「なんだかなぁ……」という気持ちに。
というわけで、夫の皆さま、出張に行くときには、「仕事で行くんだから、大変なんだぞ」と威張って出かけるのではなく、もっと妻に感謝する姿勢で出かけていただけると、妻のほうでも「大変だよね、頑張ってね」と気持ち良く送り出したくなると思います。
最後にもう1つ付け加えておきますが、「出張のほうが楽」「母にはひとりの時間がない」などと書いてきましたが、私含めて、今回コメントをくれたママたちも、当たり前ですが子育てが楽しくないわけではありませんよ。日々の子育ても楽しいけど、たまにあるひとりの時間も楽しいよね、というのが基本姿勢です。その点、誤解のなきように付け加えておきます。
編集者、ライター。合同会社ディライトフル代表。雑誌、ウェブ、書籍などの企画・編集・執筆を手掛ける。会社員の夫と、もうすぐ小学校に入学する娘の3人家族。ここ数年は、子育てをテーマにした仕事を数多く手掛けている。
※調査対象:35〜45歳、子持ちの既婚男性200人
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