夫の出張に「嫉妬する妻たち」のコンプレックス 「あなたは休めていいよね」に隠れたホンネ
前日、鹿児島入りしてから、一緒に行った出版社の女性編集者とふたりで食事に行き、その後お茶をしてホテルに帰りました。そのときにまず感じたのが「夜、こんなに遅くまで出歩くのは久々だな」ということと「お迎えの時間を気にしなくていいのって楽だなー」ということ。
また、毎日当たり前に行なっている食事作りや子供をお風呂に入れる、寝かしつけるという仕事が無く、自分のことだけすればいいというのは、改めて楽だなと思いました。
妻たちが「出張=休み」と感じる理由
さて、もし妻が専業主婦だったら、夫は家庭のことはすべて妻に任せて仕事に没頭しているという人が多いはず。あるいは、妻は仕事を時短勤務に切り替えているので、妻が子育てや家事をメインでやる、と決めている家庭もあると思います。
そうなると、まず、妻は夜に大人同士やひとりで食事に出かけることなど皆無。生活がすべて子供中心になります。ママたちから「子供ができてから、お風呂にもゆっくり入ったことがない」という声をよく聞きますが、ひと言で言うと、ママたちにはひとりの時間がないのです。
結婚前や出産前に、友人や同僚らと「今日、ご飯食べて帰ろうか」とか「新しいお店できたから行ってみよう」みたいなことをしていたのが、夢のまた夢という状況になっています。だから、夫が出張に出かけるのを見て、仕事で大変だというのはわかっていても「ちょっと羨ましいな」と思ってしまい、ついつい「休めていいよね」と言ってしまったのだと思います。
さて、妻たちが「出張=休みのようなもの」と感じるポイントを、周りのワーママたちに聞くと、次のような6つが挙がってきました。
・家事をしなくていい
・夜に大人だけであるいはひとりで外食できる
・お迎えなどの時間を気にせず行動できる
・時間を気にせずお風呂に入れる
・夜中に子供に起こされない
・ひとりで広々と寝られる
もちろん、出張のときには、場合によっては夜に接待が入ったり、ゆっくり食事をする時間もないほど予定が詰め込まれたりしているということもあると思います。ですが、それはまた、家事や育児の大変さとは違います。
例えば、接待で、大人同士しか入れないお店に入るというのも、子育て中のママにとっては、1つのリフレッシュだったりもするんです。